第55話 〜どうぞおおぉぉ!?〜
「あーーーやば……」
今は深夜の3時。無難くんはまだやってると思うけど、ちょっと予想外のことが起きた。
私は才能溢れる人を動画や、攻略ページで探しまくった。探して探して探しまくった。
そして……あることに気がついた。
「私って……何故かゲームだと、他人と話せんないんだって」
思い出したくもない過去……!
ゲームだと何も気にしず、ガツガツと言ってしまうこの性格のせいだ。パーティーを組んだ人達全員にあれやこれや、これがダメだとか、これが下手だとか。そんなことを言ったら、全員が———
『お前……何様だよ』
っと言われた記憶。
あーーー、あの声達が蘇る〜。私が100パーセント悪いんだけど!
だから、知らないゲームプレイヤー達に声をかけづらい。
そう! 私はゲームでは結構な人見知りなのだ!
「声をかけられないのを前提においても……キツイものはあるよな〜」
この街を行き交う人達、私はその人達を全員見ているが……ぱっとする人いない。
私クラスになればその人の歩き方で大体、才能があるとかが分かってしまう。最近でいうとあのゴツイ装備をした凄い巨体の人!
あの人は才能に満ち溢れ、しかもあの装備ね。絶対に強いでしょ。
でも、そんな人は絶対に他のギルドやパーティーに入ってるんだろうな〜。
「あの〜、隣座っても……いいですか?」
「あ、はい! どうぞうおおおぉぉ!?」
「ありがとうございます……」
待って!? そんな奇跡ある!? あのゴツイ人が私の隣に座ったんやけどおおおおぉぉぉぉぉぉ!?
思わずまた変な声が出たし! いや……これはチャンスじゃない!?
ここで上手く勧誘して……でもこの人絶対に他のギルドに入っていると思うし……うううう!
私はどうやって話せばいいんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
また番外編用の感想を頂きました。近々公開です!
その設定はもしも、設定なのでストーリーには全く関係なく、気ままに書けます。
もう設定は考えているので、私の執筆の速さ次第ですね。
そして、この話のゴツイ装備の人を皆様は覚えてるでしょうか? 確か……2話か、3話にちょろっと出演してます。
あとは……どこだっけ……あともう1つ、序盤で登場しています。
覚えてくれてる人は結構な猛者です。
そしてこのゴツイ装備の人も————
まぁ、そこは後々分かるということで。




