第5話 〜祠〜
「いざ! パチモン世界へ!」
学校での無難くんとの会話が終わり、お互いの目的を確認しあった。私が求めるのはこのゲームでの最大の目的と言ってもいい失われた技術を手に入れる。
失われた技術は最強のアイテム。武器、防具、沢山の種類が地球に隠されて、一見がガラクタに見えた防具も失われた技術の可能性もあるのが皮肉な話。
「うわ〜、またあの人いる。やっぱりイカついな〜」
私の目の前に通る、漆黒の防具を着たのイカつい顔をした男の人。あの人、毎日いるし結構な上位プレイヤーなのかな〜。でも、昨日は結構な人達と一緒に居たけど今日は1人なんだ。ログインする時間が早かったのかな?
しかも、なんか私の勘がいってるけどあの人の猛者感半端ないんだよね〜。
「まっいいか。あ、ブーナくーーん!」
私は無難くんを見つけ、昨日みたく本名で呼ばずちゃんとゲーム名で呼び手を振りながら近づく。
無難くんは私の方に振り返り、無表情でいる。
「…………」
無難くんのすぐ側まで来ても、無難くんは挨拶も何もせず私の顔を見る。
「ブーナくんって挨拶しないよね」
私の悪い癖ですぐさま思ったことを言ってしまう。無難くんは少し嫌な顔をする。
「それで俺の愛用武器はどこにあるんだ?」
「あ、ちょっと興奮してるでしょ? そりゃあ拳銃の悪魔だもんね〜」
「黙ってろ……」
少し図星をつかれたようで、無難くんの黙ってろは気迫が違うね。……そういえば、どうして無難くんって拳銃が好きなんだろう?
「それで拳銃はどこにある?」
拳銃について聞きたかったけど、今すぐにでも目的地に行きたい声色と表情をしている。
まっ今回は聞かなくていいか。
「昨日の森だよ」
「あ? サイミ森林は今は立ち入り禁止区画になってるぞ」
無難くんが言った通り今、サイミ森林は立ち入り禁止区画になっている。100パーセント私のせいなんだけど。
「そうそれ! それはなんでだと思う?」
「運営がお前の炎の原因を調べてるんだろ?」
「ぶっぶー! 違いまーーす。正解は急性型ダンジョンになったからでーす」
急性型ダンジョンは、元々そこの場所に無かったダンジョンが突然出来ること。
ダンジョンとはモンスターの巣窟であり、ダンジョンでしかスポーンしないモンスターも出ることがある。
主にダンジョンの中の宝箱、ボスを倒すことが目的で、ダンジョンのボスからはとっておきの素晴らしい素材が落ちる。道中にある宝箱からは、レアアイテムが眠っていることもある
そして、1番の報酬はボスを倒した後に出る宝箱。
そこからは高確率で超レアアイテムが落ちることもあって、そのレアアイテムはそのボスのレベルに比例しており、ボスのレベルが高いほどいいアイテムが落ちやすいらしい。
「急性型ダンジョン……どういうことだ?」
ごもっともの質問。 サイミ森林が突然ダンジョンになったって誰も信じるわけないし。
「それは私も分からないよ。でもこの世界は常識、運営すらも分からないことが起きる異常世界。そして、そのダンジョンに入る資格は私にあるのです」
このゲームはAIのもっと発達したAI。うんなーーちゅごしゅぎーーーAIっていう凄すぎるAIが開発されそれをこの世界に搭載した。そのせいでこの世界は本当に常識、運営すらも分からないことが起こる。それが今、話している出来事である。私が炎の天脅を撃ったことによって何かしらのことが起きダンジョンが形成された。
そして。ダンジョンに入る資格は私にある。
「それは私にも分からないや。でもそこには絶対に失われた技術があるよ」
◇◇◇◇◇
「……ここはサイミ森林の近くにある村だぞ。ここからどうするんだ?」
私達が馬で来たのは無難くんが言った通り、サイミ森林の近くの村。サイミ村だ。
ただサイミ森林に近いだけの何の変哲もない村。
強いて言うなら、この村にはある祠がある。
「この村の近くの祠あるでしょ?」
「ああ。あの祠に治療系の職業の奴がいけば、治癒の効果が少し上がるだけのアビリティを貰えるところだろ?」
「でも、序盤はすぐにレベルが上がるから治癒なんて使わなくなるからね」
「そのせいで誰も行かなくなったクソみたいなところ。っとしか聞いてないが」
クソみたいなところって……。でも、1ヶ月前ぐらいは結構人気があって、治癒上昇アビリティを貰う人は沢山いた。けど、今じゃ何も分からない新規プレイヤーがたまたまよって、次いでに貰う感じになっている。
「だけど、この世界は常識が通じないからね。 っでここがその祠なんだけど」
話ながら着いたところは祠の洞窟。私も3回ぐらい来たことある。めちゃくちゃいい所でなんかパワースポットみたいな感じ。光る苔や、蔦、そして清々しい空気と脇に流れている湧き水のような綺麗な水。そして、神秘的な洞窟を歩いていくと祠に着く。そこはもっと神秘的で、祠の上からはお日様の光が漏れ出てまるで神作画のアニメを見ているような。
そんな気分にしかさせない。
私は落ち込んだ時とかあったら、ここに来るのが結構習慣になっている。
「神秘的な祠だが……ここになにがある? ここは調べ尽くされたんだろ? なにもあるは———」
「開けーーゴマ!」
「———なっ!?」
祠が横に動き階段が現れるのをみて、無難くんは驚いた顔をする。
「どう? 凄いでしょ、私もマジで驚いてる」
私も平常心を装っていたが結構驚いている。やり方は知っていたが……まさかこんなことになるとは……。そして、これがこのゲームの真骨頂。世界中の人達が調べ尽くしたはずの、この祠には隠し階段があった。マジでこの世界の探索がどうでも良くなる。
「どうやってここを見つけた?」
「あーこれ? なんか携帯で自分の受けてるクエストみたら強制クエストがあってさ、このダンジョンのボスを殺せだってさ」
今朝、学校に行く途中。このゲームで私がどのクエストを受けてるっけと確認していた時。
受けた覚えもないのに、私のクエスト欄にはこの強制クエストが入っていた。
クエスト内容はサイミ森林の地下深くのボスを倒せ。
何がどうなって、私にこの強制クエストが発生したのかは分からない。
「冒険と世界1位への兆しが見える匂いがするね」
「だが、ここ拳銃があるとは限らないだろ」
「チッチッチッ! それはあまちゃんだよブーナくん、私は天才プレイヤーだよ? その打開策も考えづみさ、さぁ! 行くよブーナくん!」
「…………」
「ブーナくん、了解とかも言わないよね」
「黙っていくぞ」
読んでくださりありがとうございます!
そして今から長々と後書きを書くので読みたい人だけ読んでください。
いや〜小説ってなんなんでしょうね!?
あ、小説が分からなくなったとかじゃないんで大丈夫です。何が分からないってブックマークとか評価……これってなんなんでしょうね?
本当に分からないですよ。ブックマークが増えれば気分が高揚し、評価がつけばもっと高揚し、感想がつけばもっともっと高揚する。
これを求めるようになったのはいつからなんだろうな〜。なんか小説で病む人ってこれが1番の理由だと思うんですよね。
私は前々作でそれを意識しすぎて小説が何も分からなくなってしまったことがあったんですよ。
1番最初、小説の書き方も何も分からずただ書くことが楽しい、いや今も楽しいけど。無我夢中で書いて誰も見ないのに15万文字まで書いてそこら辺で評価を気にしてきて……なんだろうな〜。やっぱり自分の時間を削って作った小説って奴に誰かから評価されると嬉しいんだろうな。
でも今俺は評価とかは気にしてますけどそんなに重症化はしてなくて伸び伸び書いてるんですよね。
難しいですね。ただこれが書きたかった。
by やっぱり小説は書くのは楽しいんだなと再確認した犬三郎




