第43話 〜なんでやねん!〜
「この地球に風の精霊、シルフィードが舞い降りました。そのシルフィードは言いました、この地球をぶっ壊すと」
シルフィード……確かこの世界を襲った四大精霊の1人。この世界は昔、幾度となく地球外からくる侵略者に襲われていたらしい。
「私の考察......当たるかも」
精霊に親を殺され失われた技術を創り始めた。これで確定かも。
「偶然その宣言をした場所に居合わせたのは、パン博士と母親でした。そこでシルフィードは、自分の力を見せるために下から上へと風を起こしました。その風は人々の憩いの場所を壊し、建物を壊し、人をも殺めました」
やっぱり! それで母親が殺されるんだ。間違いない!
私の眼力と考察力は伊達じゃないよ!
「ですが、そこでパン博士はあるものを見ました。それは目の前の女性達の、スカートがめくれ現れたパンツでした。パン博士は背が小さい御方でしたので、たくさんの女の子のパンツをその目で見てしまったのです」
う、うん? いや、待って……嫌な予感がしてきた。本当にしょうもない事を今から言いそうな気がしてきた。
パンツを見た? え、話の脈略が良く分からなくなってきたな……え、パンツ関係ある?
そういえば……パン博士の名前って——
「それがきっかけでパン博士はある性癖に目覚めました。皆さんはもう分かっているかもしれませんが、下着フェティシズムになってしまいました」
((なんでやねん!))
何故か私と傘比の心の声が重なった気がする。
だけど、レーズンさんは淡々とまた話をしていく。
「これほど美しい物はあるかと。赤、白、水玉、そして麗しい果実のようなおしりを際立たせるパンツ! ……博士はそこで決意しました。僕はパンツのために生きようと」
いやいやいやその思考はやばいでしょ!?
なにこの下らない内容は!? パンツの為に生きようって、ちょっと本当の変態じゃん!?
ダメだよ、そんなら小さい時から性癖拗らせちゃあ!?
「そこからパン博士はシルフィードを手下にすれば、パンツを見放題なのではないかと思いつき10年後、世界がシルフィードに負けそうな時———」




