表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元世界1位の美少女が創る最強ぼっち軍団のVRMMO with毒舌王子  作者: 犬三郎
第1章 〜君と皆とだから歩めた道〜
4/252

第4話 〜男子〜

「月詩ーーー! お父さんが起こしに来ましたよーーー!」


「うーーーーん、お父さん……って今何時!?」


 お父さんの清々しい声に私は目を覚ます。目の前に映るのはパチモン世界にログインする前の画面。私は学校に遅れてはいけないと思いパチモンヘルメットを取り、隣にいるお父さんに確認する。


「7時だけど」


 何食わぬ顔でいつも通りの時間に起こしてくれるお父さんに感謝をしつつ、私は学校に間に合うよりやってしまったの方が勝ってしまう。


 そう、今の状況を冷静に考えてみると———


「ぐあああああぁぁぁぁぁぁ! 強制ログアウトされてたーーーーー!」


 無難くんとの感動と安堵感に二徹の私は気を緩み寝てしまった! あの後、無難くんの特徴を活かした錬金術を使いPVPしようとしたのに!


「またゲームー? そんなことより勉強は大丈夫なの?」


「大丈夫だよお父さん! 学年テスト、万年トップ30位以内の私に勉強は抜かりはないよ!」


「さっすがお父さんの白い汁液から出来た子供!」


「いやそれめちゃくちゃ下ネタやないかい!」


「えへ! ごめんちゃい!」


「いやその言い方めちゃくちゃ可愛くてイイね!」


 これが私の家族の日常だ。


 世の中でいえばカオス、私に限っては至って普通。



 ◇◇◇◇◇



 私は清々しい朝日を浴び、ビタミンDを作り出す。


 ゲーマーの人達は外に出ず部屋で、ずっとゲームをしているだろう。部屋に篭もり永遠にゲームをやる。それは間違いだ。


 人間は日光を適度に浴びる方がいい。


 日光は朝日とかがいいし、朝日に加え適度に運動をする。ジョギングや歩きなどをすることによって体がリセットされ、今日一日の集中力はグンと上がる。


 私は一流ゲーマーとして、何事も全て準備万端な体勢でゲームに挑む。


「ふぁ〜、寝たと言っても5時間しか寝てないからな〜」


 いつも通りの私への目線を感じながら、教室に着いた。携帯を見ながら、傘比の到着をゲームの攻略情報とか裏情報を見て待つことにするか。


「あはははは、やっぱり載ってる」


 剣と魔法の失われた技術(ロストテクノロジー)の運営が運営している誰でも攻略サイトを作れるサイト。【剣と魔法の失われた技術(ロストテクノロジー)達の溜り場】


 【剣と魔法の失われた技術(ロストテクノロジー)達の溜り場】最新情報欄に———


【謎の大爆発! サイミ森林全焼 何かのイベントか!?】


 うわ〜ガッツリ話題になってる。そりゃあ、あんな魔法撃ったら話題になるわな〜。


 正直、あれ使ったらパーティープレイも糞もないけどね。


「つーーーーくし!」


「わっ!? びっくりした〜」


 いつもの如く、傘比が後ろからの抱きつき、いつもの如く私は驚いてしまう。


 私、この抱きつくのは親友としては嬉しいけど、胸が……女としてのステータスの差を見せつけられるのが。


 うーーーーーちょっとだけだよ!? ちょっとだけ悔しいだけだから!


「傘比は無難くんの、アインアイーアイーーンの友達になってる?」


 私はいつもの雑念を払拭するために、傘比に適当な話題を質問したけど……。まさか、無意識的に無難くんの事を話すとは。あ、アインアイーアイーーンっていうのは通称AINE。連絡をする時に使うアプリ。パチモンヘルメットといい、なんでそんな変な名前を付けるのだろうか。


「あーなってないかな〜。無難くんは私でも崩せない鉄壁のぼっちを貫き通してるから!」


「へ〜、そうなんだ」


 コミュ力お化けの傘比なら知ってると思ったけど、知らないのか。無難くんには普通に会うしかないのかな。


 でも、結構問題になると思うんだよな〜。私と無難くんってこの学校ではアイドルみたいなもんだし。自分で言うのもなんだけど。


 そんなことを考えたら傘比がいじりたそうな顔をしてる。


「え!? なになに、月詩……まさか! 学校1の毒舌王子に惚れちゃったわけ!?」


 傘比の大きな声でクラス中がざわつき始める。


 この学校の悪いところといえば男子がちょっとノリが良すぎるところ。例えば……あ、今から多分私の想像している会話になると思う。


「月神様があの毒舌王子と……?」


「マジか……月神様は俺たちの味方だと思ってたのに!」


「そんな訳ないだろ皆! 月神様は俺たちの味方だぞ!?」


「ふぅーーーーー落ち着け! まずはこの保存してある月神様の写真を見てだな……」


「ああ! それだ! 俺もこの保存してある写真を見るぞ!?」


「「「「「うわぁ〜最低」」」」」


 月神様。それが私の別名だ。マジで月神様って本当にやめて欲しい。あと私の盗撮写真を見るの止めてくれる!?


 っとも言いづらいし……。だって皆、私の写真みて生きる活力です! とか言うんだもん。別に減るものでもないし、いいんだけど。


「ちょっと男子ー! いい加減にしなさいよ! 月詩ちゃんがあの毒舌王子と惚れるわけないなんてあるわけないでしょ!? 2人は両極端にいる存在なんだから!」


 私達が親交を深めるなんて考えづらいよね。だって私も無難くんがゲームやってなかったら関わってなかったし。


 しかし、ちょっと男子ー! なんて言葉、アニメ以外にも言う人いるんだ。


「月詩は彼氏なんて作らずに私との友情ライフを———」


「あ、無難くん」


「…………」


 傘比が何かを言おうとしてたけど、いつの間にか私達の隣に無難くんが立っていた。流石、イケメンなのに息を潜むのがめちゃくちゃ上手い!

 これがゲームでも生かされてるんだよね〜。あ、悪い点でもあるんだけどね。


 それより流石、無難くんって言った所かな。普通に私の危惧してた状況にさせちゃった。


「……ちょっといいか?」


 流石、無難くん! 秒でラブコメみたいな事を! でも、ゲームのことならば仕方がない!


「うん、いいよ」


「「「「「「「なにいぃぃぃっっっ!?」」」」」」」


 このせいで学校は少し……いいや結構、大騒ぎになった。



 ◇◇◇◇◇



 私達は中庭のベンチに行き、2人で喋ることした。私はベンチに座り、無難くんが私の前に立つ。


「この先の攻略だが……お前は何をする」


 なんか昨日のゲームの時もそうだったけど、毒舌王子って感じは一切ないけどな〜。ちょっと口が悪い人みたいな。


 でも、油断してはならない。この先、ゲームですんごい暴言を吐くかもしれないからね。

 そういう人ってゲームでいっぱいいるもん。


「まずは私達の目的の確認をしよう! 私はもちろん世界1位をめざすよ!」


「それは俺も同感だ。俺はあのゲームで世界1位を目指す」


「じゃあ両者の意見は合致したし、一刻でも早く世界1位を目指しますか」


 っと言ったもののあのゲームには、まだ明確な世界1位はない。


 無難くんが世界1位だったゲーム、銃と妖精の天の国ガンフェアリーオブワンダーランドでは参加したい全プレイヤーのバトルロワイヤルゲームで、無難くんは最弱武器拳銃で優勝した。


 云わばマジでヤバい男。


 私の場合は———


「ゼウスの庭園はラスボス、ゼウスを1人で倒したお前が世界1位になった。マジで馬鹿な女だと思ったよ」


「いや私も心の中で言ったけど……そんなにストレートに言っちゃう?」


「何が悪い? 馬鹿は馬鹿だろ」


「合ってるけど!」


 私はあのゲームのラスボス、ゼウスを1人で倒した。


 100% 20人のフルレイドで戦わなければ勝てないはず、しかも未だに倒した人がいなかった中、私は1人でゼウスを倒すってヤバいことをした。


 運営も私のチート行為を疑い1週間、運営へキャラクターを預けた事もあったけど、不正行為は見つからず、そのおかけで私の信憑性は高くなりいつの間にか世界1位と称されていた。


「それでだ。俺が考えたのは……まずはPVPで今、君臨する上位プレイヤー達を殺し、名声を上げるのはどうだ? それだったら、階級も上がるだろ」


 あのゲームには明確な1位はないと言ったが、プレイヤーの強さの階級分けはされている。


 階級順的には、 赤ん坊(ベイビーー) 子供(チルド) 大人(アダルト)平民 貴族 開拓者 天才の者 歴戦の者 伝説の者 神の申し子


 この10段階で分けられている。強さの階級といっても世界にどれだけ影響を及ぼしてるって感じ。


 だから、あのゲームの地球のマップを全て完成させたら運営は開拓者ぐらいの階級にさせる。


 今、現時点では開拓者が最高階級で、開拓者から上になるのは難易度が大幅に上がるらしい。運営がゲームをやってる人達が驚くぐらいの事をやってのけないと駄目なのだ。


「それは私も考えたけど、私の考えだと後もうちょっとで大型イベントが開催されると思うんだよね」


 私はリーク情報を手に入れている。運営の1人の女性と知り合ってるから、めちゃくちゃしつこくイベントがくるのかと問い続けたら、イベントはやるけど内容は教えられない! っと言われた。


 それだけの情報を言ってくれるだけでも、その人には感謝感激雨あられなんだけど。


「それで1位をとって皆に見せつけると?」


「元世界1位が2人も居るんだよ? 皆に見せつけるためには普通の1位じゃ意味ないよ。私が求めるのは圧倒的な1位」


「圧倒的な1位か……そそられるな」


 感慨深そうな顔をしてからの、口角を少しあげそれを右手で覆い隠す。さすが毒舌王子、2次元のキャラがやりそうなことを平然とやってのけた。

 これが一般美少女と格上王子とというわけか。


「でしょでしょ!? …………まぁ現状では無理なんだけど」


「どうしてだ?」


「私達には圧倒的に装備が足りない。主にこれとか」


 私は手の形をある物にする。


「拳銃か!?」


「ザッツライト! そのとーーーり!」




あのー余談なんですけど私の別作品が完結して、ブックマーク増えたかなーと思ってるちたら異常に増えてました。

しかもpv数が脅威の1000を超えるという……なんでバズった? 意味が分からない。

1000なんて私くし初めて見ましたね、はい。


まぁたまにこうやって適当に後書きを書くので適当に流してください。


あ、この投稿を最後に小説の頻度を下げさせてもらいます。


by この小説もバズりますよーーにパンパン! とお願いをしない犬三郎

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ