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第22話 〜連携〜

「いや〜それにしても、感激だな〜感動だな〜。世界を圧巻させた3人がここに揃ったんだよ? そうなったら格が違うって......証明したいよね」


 不敵な笑みをするテーベに、会ってまもないのにアイコンタクトで月詩は無難に攻撃するように指示をする。


「ふんっ!」


 無難はテーベに投げナイフを投げる。決まったと思う攻撃は、今度は刀で抜き弾き返す。


「その攻撃は見飽きたよ。僕って天才だからね〜」


「...........あーそういえば、テーベの特徴って。そういうことか」


 月詩は納得する。元世界1位達にはそれぞれ特有の能力、特徴があるからだ。例えば月詩は情報を処理し、現状況のなかで1番の最適解を見つける。世の中では『絶対情報戦闘』と呼ばれている。


 それに対してテーベは1度見た攻撃を記憶し、対策をする能力『完璧記憶戦闘』と呼ばれている。


 完全に対人戦に向いている相手の才能。テーベの才能を知っている月詩だからこそ、今から戦うであろうテーベに緊張をするのは当たり前だ。


「ふぁ〜。なんか喋るの飽きちゃったな〜」


「飽きたなら帰ってくれても、全然いいんですけどね」


「え〜? 僕が帰ると思ってるの?」


「...........あははは。なんで、無難くんといい元世界1位達は血気盛んなんだろ」


 再度、月詩とのアイコンタクトにより、後ろからテーベに斬りかかる無難。


「だから〜。やり方が3流すぎなんだよ」


 無難の攻撃をはまたもやテーベのノールックの刀で止められる。


「はい〜飛んでけっっっっっ!」


「クッッッッッッッ!?」


 テーベは、そのまま体勢で無難を軽く吹き飛ばすと同時に、無難の体に傷を入れる。あのテーベの体勢から吹き飛ばされるとは、思ってなかった。


 無難は受身を若干蔑ろにしつつ、地面に着地する。


 テーベと無難の戦闘の間には、月詩はお得意の最適解を探す計算をする。


「傘比! 『我流』 で撃ち続けて!」


 先程の戦闘で傘比が成長したことを信じ、傘比の弓の連射力に賭けることにた。


「やっと! 指示が来たー!」


 傘比は「『我流 弓術 壱の型』発動!」っと言い弓矢をテーベに向かって撃つ。


「いい弓矢だけど、僕にはきかないよ!」


 テーベは傘比の弓矢を刀で防ぐ。


「......う〜ん。謎が多すぎる」


 なんで、テーベは見えない太刀を使わないのかな? 何が制限があるとか......。あ〜、でも考えたらん分かった。これって、遊んでるよね。


「傘比、いい調子! さっきより、撃つの上手くなってるよ!」


「うん! 任せといて!」


 それにしても傘比の熟練度合い異常すぎない? ............まあ、ペースは出来てきた。月詩の作戦では傘比の弓矢は、当てるために撃ってる訳では無い。レベルがまだ10もいってない、傘比の弓矢のスピードは遅い。そんな弓矢など自動追尾でも、絶対に防御される。


 なのに何故、傘比に弓矢を連射させるのか? 弄ばれている今だからこそ、初心者の不規則な弓矢で相手のリズムを崩すのだ。


「中級錬金術『音爆弾(サウンドボム)』」


 月詩は”最後”のMPを使い、テーベの耳に向けて音を爆発させる。


「うっっわっ!? うるさっっっっ!?」


 瞬間、大音量がテーベの耳元で流れた為、テーベの耳が使えなくなる。

 テーベの聴覚が消えるということは、足音や剣が風を切る音が聞こえなくなる。


「ふんっ!」


 だが、それもテーベには関係がない。無難の連撃を軽く弾き返す。しかし、それも月詩の予想通り。月詩は無難に指示をしようとするが——


「『雷の痛み(ボルトショック)』!」


「さすが無難くん!」


 月詩が指示をする前に無難魔法を放つ。


「甘いよ!」


 無難の魔法はテーベが後ろへのジャンプによって当たらない。


 まあ、これも完璧に月詩は予想していた。


 そして————


「傘比!」


「任せてーーー!」


「うっっっっっ!?」


 テーベに傘比の弓矢が当たる。


「うおーーー! 月詩が言った通り当たった!?」


「作戦通りだね! さすが傘比!」


 ミーミ森林に入る前に傘比に、教えていたサインがあった。


 月詩が教えたのは拳銃のマーク。月詩は指を拳銃のジェスチャーを傘比に目に見えるようにし、錬金術で作った的を空中に浮かばせ、そこに撃つように指示をした。


 的の場所へ無難がテーベを、移動させたのだ。


 これが月詩の狙い。確実に先程からテーベに向かっていった弓矢が、まさか自分の逃げた先にもう弓矢が”ある”。


 月詩の戦術を、初心者の傘比が出来るほど完璧にサポートした月詩と、完璧にその意図を読んだ無難。

 これが世界1位の戦いだ。


「はあああああぁぁぁぁぁぁ!」


 テーベが着地した瞬間。すかさず剣を持ってテーベの足元を右から左へと斬りかかる。


「おっと!?」


 これまたノールックで察知し、ジャンプをし避ける。


 月詩に斬りかかったあの体勢から、ジャンプをしているのにもかかわらず、月詩のHPは2割削られる。


「変態すぎるんだけと!」


 しかし、ジャンプをさせるのも月詩の狙い通り。空中に居るのならば手数が多い攻撃が有利なる。ならば誰がこの空中戦で1番最適か?それは無難の職業《双剣士》が最も適している。


「......貰うぞ!」


「僕ってそんなに甘くないよ!」


 無難の圧倒的な手数にもテーベは、屈しず全て刀で弾き返す。さすが、元世界1位のテーベだ。レベル差があったとしても簡単に出来る芸当ではない。


「クソッッッッッ!?」


 思わず暴言が吐きでる無難。


 無難のイラつきを、テーベは見逃さない。


「いい連携だけど甘いよ!」


 無難の攻撃を弾き返す中での少しの隙をつき、刀を無難へと振り下ろす。


「下級錬金術『突風(ウィンド)』!」


 ここで回復したMPを全て使い、テーベと無難の攻撃を間に突風を錬金した。突風のおかげで無難はテーベの刀を避けられた。


 そして、ここまでも予想通り。


「———傘比ッッッッッッッッッッーーーーーー!」


 月詩は傘比に大声で訴える。


「分かってるよ! スキル『一強一矢(パワーショット)』!」


 傘比はテーベに向かって、スキルで強化した弓矢を放つ。ウルフとの戦いで、レベルアップをし覚えたスキルであり、自己判断で使うという傘比の成長。


 これでテーベに大ダメージを与えられる。


 勝機はこちらに———


「スキル『縮地』!」


 だが……それは《(サムライ)》の最強スキル。『縮地』によって避けられてしまう。

 月詩達の完璧な連携と怒涛の攻撃を全て避け、全て防がれる。


 これが……現時点PVP最強プレイヤー、【天才】と呼ばれるプレイヤーだ。

 


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