第2話 〜唐突〜
私は学校が終わるとJkがやりそうなタピル? エモい? 映え〜? そんなことなはやらない!
私はゲームに人生をかけているのだ。今のご時世、将来なりたいものランキング、チューチューバーを追い越し、プロゲーマーになりたい人がいっぱいいる。
私はプロゲーマーの企業とかに属しませんかとか、チューチューチューブやってくださいとか、いっぱいあったけど……。
私はそれをやらないで、謎の優越感に浸っていた!
その気分はもう、物凄く気持ちいい!
「このパチモンヘルメット……フルダイブ機能を搭載した機器がなんでパチモンって名前なんだろう……。どうでもいいっか。早くやろーーっと」
私はチューチューチューブみたいにクソみたいな、ネーミングセンスのヘルメットを被り、ベットに横たわる。
そして、ヘルメットの外側についているボタンを押す。
「やなんだよね……これ言うの……。まあ、言うけど……いざ、パチモン世界へ!」
ドゥーンっという爽快感な音ともに暗かった視界が晴れ始める。
「相変わらず、人はいっぱいるな〜」
私がいるマップは地球。剣と魔法と失われた技術のゲーム世界にはまだ地球しか活動の場所はないけど、今後のバージョンアップで星が追加されるらしい。
どうやって移動するかは全くわからないけど。
今いる地球は現実世界の地球より結構小さい。だけどまだ推測でしかなくてギルド 【伊能忠敬】のプレイヤー達が解明中らしい。
それぐらい自由度が高くなんか凄いゲーム。
「うわ〜、今日もいっぱい人いるな〜」
私は地球でいう日本にいる。日本サーバーでやると絶対日本から始まるからだ。
そもそもこのゲームの地球は、もう別世界で日本みたいな高層ビルは建ってないし、本当にファンタジーの世界みたいな感じ。
「うわ〜あの人、凄い防具持ってる……こわ」
私の前を通るなんか凄い、漆黒のいかつい防具を着ている人、ありゃあ強いギルドの人なんだろうー。
怖い怖い……目、合わさんとこ。
「無難くんが来るまでレベリングしてますか」
◇◇◇◇◇
「もう1時か……くそっ! ……勝てない」
1パーティーに勝てたら寝ようと決めていたが……。一向に勝てる気配がしない。まだ10レベルにもいっていないパーティーにも勝てない。こっちは30レベルだ、ステータスもこっちの方が上のはずだ。なのに何故、勝てない……?
こんなの銃と妖精の天の国では考えられなかった。
パーティーを組まないと負けるのか……?
いや———
俺が最も苦手とするものはパーティープレイだ。
俺は誰彼構わずに酷いことを言ってしまう。いわば社交的ではない。世の中では毒舌というのだろうが、普段あまり喋らない性格のせいで、パーティープレイなど出来るはずがない。
あ、パーティーといえば。
「そういえば……朝のあの女……。一応プレイしてるか確認してみるか」
突如として思い出した、あの女のこと。俺はウィンドウを出し、フレンド申請画面に移動する。このゲームは名前を登録すると、登録した名前は誰も使えなくなる。
だから、名前を入力すれば直ぐにそのプレイヤーの情報が出てくるはずだ。
確か名前は……ヘラだったか。
「…………チッ」
ヘラという名前を聞くだけで虫唾が走る。あいつは今どうしてるだろうか?
ゼウスの庭園を辞め、このゲームに移ったと聞いたが……。
ヘラが千聖だとは考えにくい。まさかな。
「ログインはしているか……レベルは42。まあまあか…………」
俺は空中に写される、フレンド申請をしますかというボタンを押そうか迷っている。どうせ、俺と組んだところで上手くはいかないだろうしそもそも俺自身が爆弾だ。そんな人物を上手く扱えるプレイヤーなどこの世には居ない。
「やめと———」
「お! 悪い、当たっちまった」
誰かが俺に当たり、前によろけてしまう。そして、嫌な音が聞こえた……。まさかと思い俺は正面を見てみる。
「なっ……!? やっちまった……」
まさかこんな展開で申請を押してしまうとは……
「って承認はえーな」
でも、こんな時間的には遅いんだ。気を使って今日は止めときます? とかメッセージが来るだろう。明日も学校だしあいつは今日、目の下にクマがあったから眠たいだろうしな。
「あーー無難くーーーーん!」
「え、あ、は?」
思わずなんか変な声が出た。いや来るの早すぎだろ。まだ承認して20秒も経ってないぞ……。
しかも、実名を叫びながら走ってくるし。
「あ、ごめんごめん。本名はダメだったね。えーっとネームは……あ、ブーナなんだ」
現実世界と相も変わらずの性格と容姿……。
いや、少し胸が大きいか?
今はどうでもよくてまずはここは挨拶か……いいや、これから俺はPVPを挑もうと準備をしていたのだ。ここは丁寧に今日は出来ないと言った方が賢明だろう。
「きょ———」
「え〜と『転移』 サイミ森林へ」
「うぇ?」
景色が一転した。
テレポートは成功して、ここは俺がいつもPVPを挑んでいるサイミ森林だ。モンスターの出現率が多く、レベリングにちょうどいい。レベリングの丁度いいのめ若輩プレイヤーが多く、PVPにもってこいの場所。
だが、こいつ、俺とほんとんど会話してないのにテレポートさせやがった。
「それでテレポートってなんだよ」
テレポートを使える時点で意味が分からない。
テレポートはこの世界に無い魔法のはず……。
何故こいつが出来る?
「私は一分一秒でもPVPに勝って寝たいの。だから、この森林へ真っ先にテレポートをした。それで、私達がここで話していると10秒後に5人のパーティーが襲ってくる。だから戦闘の用意して」
なんだこいつ。早口で何を言ってるか分からなかったが、あと10秒後に5人のパーティーが襲ってくるって……。この世界ではPVPが殆ど意味が無いのに、襲ってくるってこいつは頭がイカれ始めたのか?
「上級錬金術『炎の剣』」
「あ?」
待ってくれ。
こいつ…… 『炎の剣』を錬成した?
マジで分からない……。じゃあ、錬成したってことは職業、《錬金術師》なのか?
錬金術師は最弱職で錬成のレシピと特殊を覚えなければ、覚えられないし、そもそも錬金術師はこのゲームではネタジョブとして知られている職業でだ。
なのに魔法剣士が100レベルで作れる、最高クラスの魔法『炎の剣』を創っただと?
「あと4秒……3……2……1……」
「『火球』!」
「ッッッッッ——————!?」
一応警戒していよかった。木々の後ろからか『火球』が撃たれた。
俺とこいつは相手の位置が分からないため、その場から走り出し距離を図る。
だが、待てよ……。本当にこのゲームで襲われた。襲うことが殆ど意味の無い世界で襲われる……。それをこいつは予知をしていた。
こいつは何者なんだ?
だが————
この戦略……この圧倒的、常識外。
そして、ずっと気になっていたが、こいつは———
「一つだけいいか? これに答えたら一緒に戦ってやる」
走りながら俺は隣をみて喋る。こいつはケロッとした顔で「なに?」と言う。
「お前はゼウスの庭園、元世界1位のヘラか?」
俺が今、生きてきた中で1番気になったこと。
こいつのめちゃくちゃな性格、自由奔放さと有り得ない事が連続で起きてること。こんなことをやる奴は、ヘラしかいない。
こいつがヘラならば俺はやることは決まっている。
「うん、そうだよ」
その曇りない眼で言う姿を見て、俺はこいつの言葉を信じ大声を出して笑ってしまう。
俺の宿敵、こいつは覚えているか分からないが俺を完膚なきまでに俺を負かした女とまさか一緒に戦うことになるとは……。
なにか感じたことの無い感情がわきでている。
「逃げるのは止めだ。お前、俺をサポートしろ!」
「おー! やる気出た? じゃあ殺るしかないでしょ!」
投稿すんの忘れたァァァァァァァ!
評価ありがとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
追記・消してしまった伝説の文書ここに残す
えちえちなやつより多分気持ちいい! やっとことないけど!




