第12話 〜やらかし〜
爽快な音の後に、目に映ったのは、近代的な場所。
「わぁ〜、すごーい!」
【ようこそおいで下さいました。まずはキャラクターネームをお答えください】
目の前にあった大きいボードに文字と同時に声も流れる。
ここまでは大丈夫! 弟や月詩にやり方を教えてもらったから!
「これは本名の方がいいよね……傘比!」
【カサヒで登録します。1度ネームを設定したら以後変えられることは出来ません。このキャラクターネームでよろしいでしょうか?】
「おっけー!」
【ご登録ありがとうございます。次にキャラクターを作ってもらいます。自分のご容姿に補正をかけられま——】
「私はこのままの容姿でいいです!」
【承知致しました。では、次に就きたい職業をお選び下さい】
「う〜ん。確か、月詩は射手にしろって言ってたから……。射手で!」
【承知致しました。1度職業に就いたら職業を変えられることは出来ませんが、よろしいでしょうか?】
「いいです!」
【ご登録ありがとうございます。お次は初期ステータスポイント、20ポイントをステータスに割り振って下さい】
「ステータスか……」
う〜ん、なにか月詩がなんか言ってた気がするな〜。でも専門用語が全然分からなくて……。
弓矢は当たりにくいからとか、言ってた気がするな〜。
うーーーーーん、忘れちゃった。
「でも、弓矢って当れば絶対に強いよね。えっーとじゃあ、DEX全振りで」
DEXとかの意味は全く分からないけど、左に説明書いてくれててよかった〜。
【承知致しました。くどいようですが1度設定すると——】
「大丈夫です!」
【承知致しました。では登録は完了です。パチモンワールドをお楽しみください】
またもや視界が晴れて私の視界には、物凄く綺麗な街並みが見えた。海外に行かないと見れないと思ってた、ヨーロッパ系統の街並みに感動を覚えてしまう。
「わぁ〜すごーい、何この町!」
周りには、スクランブル交差点のように行き交う人々。可愛い人や、カッコイイ人ばかり。
これがゲームなんだ。世の中は凄いところまで来たんだな〜。
「あっまずは月詩と合流しないと」
私は月詩に教わった通りに「フレンドリストオープン」と言うと、空中に画面が出てきた。
それでえっーと………………分からない!
どうやってやればいいんだろ?
「月詩を呼ぶには……」
本当に何も分からないまま、30秒経過してしまった。ここら辺にいる人に聞いたら分かるかな?
「おーーーーい、傘比ーーーーー!」
誰かに声をかけようとした時、どこからか月詩の声がした。私は周りを見渡すと私の方へと走ってくる人。
「あーーー月詩ーーーー!」
初めてのゲームに心細くなって私は思わず、月詩の方へと走り月詩に抱きついてしまう。
そして、いつも月詩と抱きついてるから分かるけどなんか胸が。
「あれ? 月詩、胸おお———」
「なんか物凄く傘比とゲームやるの新鮮なんだけど! ねぇ!? そうだよね!?」
「う、うん。そうだね」
凄い月詩の迫力に私は押され、さっきまで何を考えていたか忘れちゃった。なんだっけ?
「で、装備は弓矢だから職業は《射手》! それでステータスはDEXは絶対に上げずに、STRとINTを10ずつ上げてって感じだったけど、ちゃんとやってくれた?」
「あーそうだよね、そんなことも言ってたね。あははは〜」
傘比は焦る。大いに焦る、あれ? DEXを上げるんじゃ無かったっけと……。あ、どうもお久しぶりです、語り部です。
「…………傘比?」
傘比の妙な仕草というか親友の勘で、傘比が何かやってしまったと確信した月詩は、笑顔を一瞬で無表情にし傘比の目を見る。
月詩の虚空な目に傘比はもっと焦る。
「あ、うん。どったの月詩〜、そんな怖い顔して〜」
流石、傘比と言ったところだろう。こういう状況が、これまでに沢山あったため、他から見れば平常心に見える。
「…………傘比?」
だが! その平常心を装っているを気づかない月詩ではない! 月詩は虚空な目、もうその目を見ると恐怖しか覚えない目で傘比を見つめる。
「いや……違うの! 間違えたとかそういう感じ、じゃないから! 本当に! 私を信じて!」
これまた流石な傘比。敢えてハイテンションで言うことによってこの場を収めようとする。
まあ、それは当たり前のように月詩には意味は無い。
「…………傘比?」
「間違えたって私はあの時、正解だと思ってやったわけだから決して間違えてはいないと思うな〜って……あはは」
「…………傘比?」
「すいませんでした! 普通に忘れてました! 申し訳ありません、月詩様!」
自分の非を認め公衆の面前で土下座をする。
「もぉーー、普通に最初から謝ってくれればよかったのに。それに何に振ったの? まぁDEX以外に振ってくれたら全然大丈夫」
「…………………………………………………………」
「…………………………傘比?」
「ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃ! DEXに全振りしてしまいましたぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「なにやってるのおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
「…………なにやってんだ……あいつら」
正に夫婦漫才をしているような光景を見て、その場に着いた無難は頭に?マークを付け当たり前のことを言う。
だが、この奇想天外と言っても過言ではない傘比の行動は、後にこのゲームの世界を脅かすスキルを手に入れる前兆に過ぎなかった。
結構、この小説はネタが多いな〜戦って欲しいなと思った貴方! 次、次、次ぐらいから本格的に戦い始めます。結構ガチで戦います。よろしくたもう!




