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特訓

空元気で、バイト明けの今日。やり始めると楽しいけど、やる気を出そうとする日常。「好きこそものの上手なれ。」書くのは好きだけど、意味のある会話作るのは3日くらいは考えたりしないといけないから苦手だなと思う今日です。firstの成長を見守って下さると幸いです。

ゴーン....ゴーン....ゴーン


五度目の鐘が鳴った。1日目ということもあり、かなり多くの冒険者が集まっていた。昨日のthirth という冒険者もいたが、目を背けた。


「おはよう、諸君。Einstだ。昨日同様、リーダーとして、今日の集会では進行を務めようと思う。よろしく。」


彼はタキシードに身を包んでいた。その正装をどこで手に入れたか気になったが、firstは言えずにいた。


「私から連絡できる要項は3つある。まず、NPCの存在だ。この世界では、私たち冒険者以外にNPC所謂、ノンプレイヤーキャラクターと言う、私たちをアシストする役割的な存在が存在する。ちなみに、そこにいる彼女シスターもNPCだ。」


firstは驚愕のあまり目玉が飛び出す勢いだった。身に覚えがありすぎた。


「次に、モンスターがこの世界に存在するらしい、らしいというのも、NPCの彼らに聞くと、『丑の刻鬼門より来たる』何かの暗号かわからないが、そう言う返答をする。これは、彼ら複数人から確認済みだ。新しい情報がもし、あれば連絡をくれ、次の日の集会には情報提供するつもりだ。」


冒険者たちはざわめき始める。


「最後に、パーティーについてだが、パーティーという概念は存在しないらしい。NPCの彼ら、彼女らに聞くとそんなような返事が返ってくる。よって、存在しないと言える。というよりは、可能性が高いと見ている。」


「何か他に連絡があるものはいるか。」


連絡っていっても、ないしな〜とか思っていると、一人挙手するものがいた。


「はい...。」


その手はとても小さく、ほとんど誰も気づいていないだろうが、Einst一人だけは別だった。


「そこのお嬢さん。」


彼は彼女を指名した。彼女は日が強くないにも関わらず、ゴシックな日傘をさし、大きな丸い縁のメガネをかけている。髪の毛は透き通るように滑らかに流れる漆黒で、光が反射して、光沢を帯びている。そして、黒をメインに白い水玉模様のカチューシャを付けている、体型は痩せ気味、服装は白いレースのブラウスに黒いロングのスカートをはいている。


「私はLv.7。nanaよ。今日、特訓場が開かれる。正午過ぎらしいから。Lv.10以下の方は来てくれると助かるわ。」


彼女は満足気に笑みを浮かべた。


正午過ぎ、ここ、アイテムショップ二階は、大広間になっており、移動式のホワイトボードと、入り口とは逆の一面は鏡となっており、ダンス教室のようになっていた。nanaさんの呼び掛けの効果もあり、8人集まった。この中で、一番人気が高いのは言わずもがな、彼女である。3人くらいは、nanaさんの周りに集まり話している。早速、出遅れを感じ、辺りを見渡す、いないはずの知った顔ぶれがいた。声を掛けにいく。トレードマークの麦わら帽子を室内にも関わらず、しているから、わかりやすい。


「おい、aoba。」


「わぁ、おどかすな。」


おそらく、考え事をしていたのだろう、僕の声に体がピクッと動く。


「今日はどうしたの?」


少し気になった。


「秘密の特訓場だ。」


僕の前に見せつける。乱雑に書かれた文字を見つめる。


「ふむふむ。日時:正午過ぎ。場所:アイテムショップ二階。」


「へぇー。こんなのも開かれるんだ。」


村人様限定と大きく書かれていた。


「そう言うことだ。」


彼女はわかってくれたと言わんばかりに頷いた。


「firstは特訓場か?」


首を傾げた。


「そうだよ。Lv.1の僕は特訓するしかないからね。これからが楽しみだよ。」


虚勢を張ったが、満更でもないのかもしれないと思った。


「うむ。そのいきだ。」


「じゃあ、先に行く。」


立ち止まってする話がなかったのか、急いでいたのかわからないが、すぐに行ってしまった。


正午過ぎ、キーンコーンカーンコーン。学生時代を思い出すような、チャイムが鳴り、急いで彼らたちの部屋に戻った。


目の前には、仁王立ちで立つ、体格のよい、半袖半ズボンの男がいた。


「私は、doooと言う。みんな。よろしく頼む。いっつも、私の名前のoを1つ少なく書くやつが多くてね。みんな気をつけてくれると助かる。」


そういうと、目の前にホワイトボードに、名前を書いた。


「じゃあ、これから仲良くやっていくよしみとして、自己紹介というこうか。」


「まず、君から。」


早速、僕にバトンが渡された。


「僕はfirst。Lv.1の冒険者です。仲良くしてくれると嬉しいです。」


他人行儀な味気のない挨拶をした。


「へぇ〜。君がね〜。」


doooは顎をさすりながら、物思いに耽った。

そうして、一通り自己紹介を終えると、特訓に移った。


「今日やる特訓は、お前たちにとっては※でとても重要だ。それはなんだと思う?」


「じゃあ、firstくん。」


「えっと...。普段から、良い心がけをして、運気を高めることでしょうか?」


「いや、まあ、それも大事だろうが...。」


doooの思っている回答と違うような、後味の悪い反応であった。


「はい。」


「後ろの、naitsuくん。」


眼鏡で如何にも、真面目そうな男が当てられた。


「今日の集会での情報、モンスター。そして、特別場。この両者の関係から、推測するに、モンスターと対峙した時に備えた訓練と見るのが一般的である。ならば、モンスターに出くわしたとき、何を備えておくべきか。答えは、単純、『逃亡』である。万が一、死ぬ事態に備えることは、至極当然というべきでしょうか。doooさん、私の解答合ってます?」


「うむ。ご明察。」


naitsuは満足げに眼鏡をあげた。


「ということで、『逃げ』の特訓をする。」


「1つ言っておくべきことがある。」


「逃げで必要なのは、冒険者のLvではなく、君たち自身の知識と成果だ。知識は、私が与えるが、実行するか否かは君ら次第だ。肝に命じておけ。」


「はい。」


興奮してつい返事をしてしまった。


「よろしい。」


「では、まず逃げについての基本を教える。逃げる時の基本は、相手に合わせ、情報を整理することだ。感覚で分かるものも多いだろうが、小型モンスターと戦闘となり、逃げる時は、とにかく、早く逃げることが望ましい。勿論、早く逃げるための障害物や角を使える場合は交戦した相手に応じて使うべきだ。次に大型モンスターとの戦闘の際の逃げに関しては、多くの場合、死角を作って逃げる。死角を作ることは、単純そうに見えて、難しい。なぜなら、相手の気を引くことが必要だからだ。気を引かなくても、視覚に入らない場合もあるが、それは時々によって違う。小型モンスターとの戦闘でもこれはかなり有効だ。」



「よって、今日の特訓は死角を作ることだ。」


「一回体験した方が早いだろう。」


そういうと、doooは、部屋の裏に周りロボットを運んできた。


「これは、眼力くんだ。目からレーザーポインターを出し、立体的な生物の可視範囲を知らせてくれる。グレード1~10とあり、死角に入り続ける特訓をしてもらう。レーザーポインターが体に当たった場合は、赤外線センサーが反応する。かなり高性能なのだが、体験してみた方が早いな。説明はこの辺にして、一度やってもらおう。」


「firstくん。やってみたまえ。」


近くにいた僕が呼ばれた。

これをと、言われ、メガネをかけた。

すると、あたりは一転する。相手は、うさぎ、草原の中にいるような錯覚を覚える。異世界でバーチャルリアリティーを体験するとは、驚いた。


「調整ができたオッケーだ。では、始める。」


目の前のdoooから声がする。


眼力くんのスイッチを押した。


「デハ、ハジメマス。5秒前、4、3、2、1。スタート」


「グレード1。」


うさぎが跳ねる。そして、視界がこっちを向く慌てて、firstが、逃げる。そして、後ろに回る。そうするとまたもやうさぎがこちら側を向く慌てて、逃げる。


「グレード2」


次は、フィールドが移動し、海となる。魚だ。魚の視界は狭いが、動きが早い。より俊敏性が試される。魚が迫ってくる。それを交わすが、魚はうまく方向転換をし、また、迫ってくる。あまりの速さに足がもつれ転ぶ。その瞬間、


「プップーオワリ。グレード2タイム20秒。escape point 4 3 。評価D」


「まあ、こんな感じだ。」


doooが言う。


「ということで、みんなもやってみるといい。」


そういうと、1、2体眼力くん持ってきた。


「参考になるかもしれないから、言っておくと、モンスターの目には単眼視野と、両眼視野がある。肉食系モンスターは両眼視野が広いため、立体的に見えるため、獲物を捕捉しやすい。一方、草食系モンスターの場合は、逆に単眼視野が広いため、索敵に向いている。君たちの場合、はっきり言わせてもらうとLevelが低い為、その両方からの攻撃によるダメージを防ぐ訓練が必要だ。草食モンスターの多くは、ダメージが少ないため、Lv.1のfirstくんのその防具での耐久性とHpなら、クリティカルで一発。普通の体当たり程度なら、二発で、死に至る。」


「参考になれば幸いだ。」


そうして、特訓は終わり。


「明日もこの時間、特訓場を設ける。」


と言うと彼は去っていった。


疲れたと思い、大の字に寝転がった。


「君がLv.1なんだね。」


確か、 naitsu と自己紹介してたLv.9だと思う。不意に、彼が僕の眼前に現れる。


「Lv.1なんて、情けないだけだよな。」


重たい腰を起こして、少し自傷気味に言った。


「物は考えようさ。君がLv.1なら、それだけ伸び代があるってことだよ。僕は、Lv.9でそう考えている。」


自分とは、違うなあと思ったが、何故か受け入れることができなかった。


「そういう考え方もあるだろうな。」


純粋な感想を述べた。


「僕にどうして声を?」


初対面で彼は僕に何故、話しかけているのだろうと、思った。


難しそうな表情をし、彼は暫くして、


「興味かな。これから、君がどうなっていくのか?と言うね。」


刹那、


「naitsuくん〜〜。」


後方から声がした。声の主を振り返って探すと、そこには、金髪で、てっぺんが双葉みたいにはねて、ショートボブくらいの女の子がいた。


「やあ、seisさん。」


naitsuが、彼女を見る。


「忘れ物だよ〜〜。」


彼女はそう言うと、タオルを渡した。


「ありがとう。」


彼女と、視線が合った。


「firstくんだよね。当てられて頑張ってたね。思わず、覚えちゃった。」


そう言うと、彼女は微笑んだ。


「seisさん?」


「そうだよ〜〜。」


naitsu は、ふと思い出し、腰を下ろした。


「自己紹介がまだだったね。」


「僕の名前は、naitsu。Lv.9の冒険者。」


「私は、seis。Lv.6の冒険者だよ。冒険したことないけど。」


「僕は、first。Lv.1の冒険者です。よろしく。」


3人は互いに自己紹介をした。


その後軽く会話を交わした。


「じゃあ、ここでの長話もなんだから。どっか行かない?」


naitsuが、誘った。


「いいよー〜〜。」


僕は便乗した。


「私は、誰か誘おうかな。」


周りを見渡して、nanaさんを発見した。すぐさま、彼女の元に向かい。喋り、なんとかオッケーをもらい、4人でいくこととなった。


女連中が用意があるようなので、一度解散して、一階のアイテムショップのテーブルで落ち合うことになった。

なんとか終わったっていう安心感で今日は達成感に浸ります。会話続けるの難しいなあ。技量が足りないからかなとか思いながら、一歩一歩進んでいるはずです。書きたいこと書くことが大切ですよね。

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