aobaとの出会い
とりあえず読んでくれらと嬉しいです。
「はっはっは!!。」
thirthは大笑い。
thirthirnは腕を組み威圧した。
「それは、仲間になるのは反対ね。」
「まあ、そういうことだ。すまんな。まさかLv.1とは...。」
顔を抑えて、彼は笑った。firstは、直ぐにアイテムショップを後にした。
「あ〜、なんて日だ。笑われて。」
たまたま、近くにパン屋があった。冒険者は誰もいない。昼時をおそらく過ぎたあたりだからだろう。小腹も空いてきたから、おやつがてら食べようかと思い、パン屋を尋ねた。
「はい、くるみパン一つ50円。」
店主らしきおばさんが出てきた。
50円かあまり気にしていなかったが、初期の所持金として1000円野口さんがある。おそらく通貨自体は同じなのだろう。勿論、それを出す。
「あいよ、お釣り950円ね。それとクーポン券。ちょっと待っててね。」
クーポン券は10円引きという。Lv.1の冒険者にはありがたいものだった。そして待つことにした。
近くの長椅子に女の子がいた。花のついた麦わら帽子の似合う茶髪ショートに、瞳孔は赤、背は小柄で、肌は薄い肌色の女の子。
「彼女は?」
おばさんに聞くと首を振る。興味がてら近寄る。
「わっ、なんだお前。」
彼女が驚き、すかさず、何かを隠す。
「何してるの?」
隠したものが気になって、質問した。
「ベンチにお花を添えてたんだ。文句あるか?」
敵意〔大〕だった。
「いや、文句はない。」
訂正する。
「なら、近寄るな。以上だ。」
「はぁ。」
何故だが、言い包められたような気がして、少し腹立たしかった。
「できたよ。」
おばちゃんが熱々のくるみパンを包みと一緒に渡してきた。
「ありがとうございます。」
「いいのよ。これが仕事だから。」
と言い、笑顔を向けてくれた。唯一空いている、ベンチに行き、座る。また、あのさっきの女の子がいた。
「なんだ。お前!」
「Lv.1の冒険者です。」
悶々とした心のうちを晴らしたい一心で口走った。
「笑いもここまでくると笑えなくなる。」
彼女はそう言い、クスクスと笑った。
「笑ってるじゃねえか。」
「Lv.1と態度がベストマッチした結果、笑えてくる。それなのに、知った口を叩くな。」
「いや、全然わかんねー。」
「おい、Lv.1 お前はどうせ、仲間にLv.1だからって理由で入れてもらえず、しょげてここで、パンを買ってるんだろ?」
「私にはお見通しだ。」
「なっなんのことかなー〜。」
「図星にも程があるだろ?嘘が下手だ。」
「まあ、そういうわけで所詮僕なんて〜僕なんて〜Lv.1で何もできずのたれ死ぬだけなんだー〜。」
firstの周りに薄暗いオーラが漂う。
「そこまでは言っていない。」
「わ、わ、わたしよりは...。」
頭の中では疑問が湧く。
「わたしよりは?」
言葉をfirstはなぞる。
「いい。」
頬を赤らめる。
「ん?どういうことだ?」
よくわからない、台詞に頭を抱える。
「私は、Lv.0の村人だ。」
彼女は勢いよく言葉を発した。
「Lv.0の村人?そんなわけ。」
半信半疑で、呟く。
「そんなわけ?本当だ!私は村人だ。」
絶対そうだと、言わんばかりの自信。おそらくそうなのだろう。心のどこかで納得した。
Lv.0の村人というのは、初めて聞いた。この世界は冒険者が掌握しているようだが、村人という身分も存在していたのだ、と理解した。冒険者が何かしらを倒す目的なら、村人の役割は?はたまた疑問が増える。
「じゃあ、Hp、Mp、Levelはどうなっている?」
「なんだそれは?美味しいのか?」
「Levelの高い人は美味しいかもだが、Lv.1の僕のは少なくとも美味しくない。」
「ないということなのだな?」
改めて、確認をする。
彼女は首を傾げた。おそらく、ないということなのだろう。
「ただ、私はLv. 0の村人だ。」
大事なことのようで繰り返した。
「なら、所持金はどうなっている?」
咄嗟に、自分のくるみパンとポケットの50円玉を触った。
「福沢ゆきつ?」
覚えかけの言葉をなんとか言いにくそうに言う。
「お前、あの諭吉さんを!!」
フォローを入れつつ、冒険者と村人の身分の差に驚愕した。
「お前って言うな!!」
大声をあげた。
「なら、Lv.0の村人。」
「それも、不愉快だ。」
また、怒声が飛ぶ。
「じゃあ、なんて呼べばいい?」
素直に尋ねた。
「わ、た、しの...な、ま、え...。」
「なんて?聞こえない。」
firstは意地悪をして、もう一度彼女に言わせようとし、耳を近づける。
「私の名前だ!!」
大声で叫ぶ。その声にたじろいだ。
その後、怯みつつもなんとか、耐えた。
「名前は?」
あっ、そうか、と言わんばかりの彼女は表情を見せた。
「aobaだ。」
「aoba。いい名前だね。」
ピクッとその言葉に体が反応した。
「僕はfirstだ。」
「first。カッコいい名だ。」
「名ばかりの男になるなよ。うむ。」
aobaは腰に手を当て頷いた。
はぁ、とため息をfirstは、2回ほど頬を叩き、「よし。」と拳を握った。
「おい、aoba。僕と仲間にならないか?」
我ながら至極完璧な流れでこの台詞普通に二回返事で「はい。」と言ってくれるだろう。firstはそう思った。しかし、
「友達ならなってもいいけど、仲間なら、また、今度ね〜〜。」
あっけなく、撃沈した。その後の会話はというと、「なるほど。」、「はい。」、「そうだね。」を使いまわしていたような気がする。心ここにあらず、実際何も把握してないというやつだ。
彼女の手元にあった。諭吉5枚に目が点になったのだけは、非常に鮮明に記憶している。
そして、次の朝〜〜
鐘の音がゴーンゴーンと鳴った。
寝床は正直、手持ちが野口さんだけあってどこも見つからなかった?だから、野宿した?そんなわけないない。firstは常に最善の神の手を目指す。なんたって、firstだからな。というわけで、教会で泊めてもらいました笑。この世は、厳しいが、物乞いする人々には案外優しかったりする。けれど、それは良心という、優しさであって、僕の求めているものではないんだな、うんうんと、腕を組み昨夜を思い出した。
昨夜、それは、教会で事件は起きた。
一人とぼとぼと当てもなく、歩く道、そうして、一歩一歩進み遂に、行き着いたのが、天国の花園。教会。勿論、シスターも完備だ。
「ここの宿に泊めてくださいませんか。」
地獄の淵を歩いてきた僕が、勇気を振り絞っていったその言葉。
「いいですよ。」
その一言に歓喜の雄叫びをあげた。そのあまりの嬉しさに修道服に身を包むシスターを
「仲間にならないか。」
と誘った。しかし、
「そのような概念は存在しません。」
「仲間じゃなくてもいい、友達でも...なってくれませんか。お願いします。」
「そのような概念は存在しません。」
「そこをなんとか。」
「??」
偶然会ったシスターに仲間になろうと誘ったが、結局仲間にはなってくれなかった。
あの時、ああいうことをしていればなあ、という後悔があるが、後悔先に立たず。リベンジだと、意気込んだ。
そういえば鐘が二回ほど鳴った。もうすぐ、集会が始まる。昨日、Einstと名乗る男が言っていたことを思い出し、身仕度をし、集合場所へ急いだ。
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