プロローグ「お姉ちゃん?誰その人」「んー?遊び」「また…?何人ダメにしてきたと思ってるのかな」「でも今度こそなら大丈夫」「…最後だからね」「…後10連ならセーフ…10連だけなら…」「はぁ…」
勢いだけなのでダレるしいきなり展開変わるかもです
短いので少しだけお付き合いください
前略
異世界に飛ばされたのですが
どないしよう
初めまして、俺の名前は小上創一と申します。
前述した通り、かねてより憧れていた異世界への第一歩、こんなところから踏み出してしまいました。
なぜ異世界かわかったか、といいますと、ふと空見たら飛んでるじゃないですか、ドラゴン。もう言い逃れは無理ってもんですよ。
まぁ、死ななかったので僥倖と言いますか、それだけです。
経緯を説明させていただきますね。
まず俺、ファストフードを食べに行ってたんですよ。もう、何となしに、お腹減ってるでもなしに。なーんか、食べたいなぁって。
そういうのあるでしょ?無性に、って。
それで、会計を済ませようと財布を取り出した瞬間に、なーんか俺の立ってるとこの地面だけがパッカー割れたんですよ。
あっれーこれ、なんか落ちるなーみたいな、そのままスゥルーン落ちてって、いやめっちゃ腰打って、腰痛持ってるのにガンガンぶつけるもんですから痛いどころの話じゃないんですよ。
んで気づいたんですよ。
あーこれ落ちてるわーって、地面パッカー割れてなんかスゲー深い穴に落ちてるわーって。
これ気づくの結構時間かかるもんでですね、もうパニックパニックで、走馬灯かなんか知りませんけど田舎のおばぁちゃんがにこやかに鹿を撃ち殺した光景がもうありありと。
いやなんでおばぁちゃん思い出すんやって思ってたところで、視界がクリアになっていったんです。
その後、鈍痛。地面に多分落ちたんですよね、腰から。この世のものとは思えないくらい呻いた後ね、落ち着いてきたんで、そこら辺見渡してみたんですよ。
見渡す限り緑、緑、緑。アルプスもびっくりな自然がそこにはありました。
うん、うむ。それは、見事な、うん。うん。
手元を見ます。払おうとしていた貨幣が握られていました。620円。俺の、てりやきバーガーセット。
無念。ただ無念。もう、景色とか、なんかよくわかんないツノ生えたウサギさんとか、バサバサやってるドラゴンさんとか、どーでもいいすわ。
腹減った!!!!!!!!!!!!!!!
飢えが!!!飢えが俺を支配するよ!!!意外と奮発したんだからな!!!期待感たっぷりで挑んだんだからな!?あの調子だと俺の頼んだやつは廃棄かな!?ざけんな!!!
情緒不安定だと!?知るかよ!!理性で腹膨れるか!?アァン!?犬にでも食わせとけってんだバーーーーーロォ!!!!!!
もう知りませんよ!!!空腹の獣を野放しにしてくと何が起こるか、とりま近くの町に行って思い知らせてやりましようかね!!!
あからさまに!馬車が通るための!!舗装された道路!!!時代考証どうなってんだバカ!!!よくこんな魔物ばかりの世界で馬車なんて使おうと思ったよな!!!全旅人及び商人にルー○覚えさせろや!!バーカ!!!
もう何もかもどうでもいいです。小上創一の旅の原動力は、空腹でした。
何か美味しいものにありつけるといいなぁ。ただ、それだけです。
つーわけで、あそこに跳ね橋みたいなのが見えるんで街なりなんなりがあるんでしょうからそこ目指します!いってきまあああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!
お読みいただきありがとうございます