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空浮ぶ請負人が過ごす日々  作者: チカさん
第一章 請負人の仕事
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合同依頼8

「ふむ、それなら聞いたことはあるぞ。【ボルイメイザー】と呼ばれるメイザーだったと思う。右腕の力はディメイザーどころかバゼイメイザーを上回るが、ただその右腕以外はゼイとディの間くらいの硬さ、足も似たようなものだったはずだ」

「おお、バガリル殿助かった。ほら見ろマルイル、一日待ったかいがあったぞ」

「・・そうみたいですね、申し訳ない」


四日目夜。

俺は今本部天蓋で茶番を見ている。

昨日の三日目は森の表層から中層域に入り始め、日帰りせず森の中で過ごすパーティーもいたのだ。そのパーティーのところにに誰か走らせ上手い事口裏を合わせさせた。といったところか。


モーテルは討伐ランク4と中小ギルドならエース級だがまだ若いからな、所謂経験不足、それを経験豊かなマルイルが面子を潰さずフォローしたという結果か。


「うむ、では前衛は回避優先で後衛が高火力のパーティーを当てるが良さそうだな。……………



 攻略五日目の朝。


「今日からメイザーの集落の攻略にかかる。今日明日でこの地点に攻略拠点を構える。廃材の撤去等の環境を整える組と物資搬入の組に分けて行動する。今いるパーティーは基本的に前者になってもらうが異論はある者は言ってくれ」


本陣とメイザーの集落の間にある倒壊した家があるところに二つ目の拠点を構築するようだ。


柵が完成した集落を落とすのは時間がかかるからな。火を使えれば楽に攻略出来るんだが、森に延焼する可能性もあるし迂闊な事は出来んからな。




 攻略七日目。昨日で予定通り攻略拠点も構築し終えたが、集落の方も敵対行動に入り、この二日何度か襲撃を受けている。まぁ偵察要員の俺達やパーティー内の斥候達の働きにより、大した被害も無く撃退に成功してはいる。


そういう俺はというと半分が通常任務で、もう半分が、


「気をつけろ、落ちたらどうすんだ!」

「お前こそ腕を広げすぎだ。もっとコンパクトにしろ邪魔なんだよ!」


各パーティーの遠距離攻撃が出来る弓や魔を使う者達をポクーに乗せ訓練中だ。

今日で三日目だ。


初日に酔う者を弾き、二日目から乗ったまま攻撃できるように訓練中だ。言い争い中だが、これでも大分マシになった。


二日目はひどかったなぁ。


本決まりしたメンバーは弓士二人、モーゼン一人、魔法使い一人、魔陣使い一人、ガスタイク一人の六人+俺を入れ七人。

これが敵集落の柵攻略時、上空から攻撃を行う者達だ。俺は攻撃しないがな。


「落ちても大丈夫です。命綱付けてるでしょう」

「「・・・・・・・」」


なぜか分からんがこの言葉が絶大な威力を発揮することに気付いた。


そして朝のこの訓練を終えた後、ここ本陣から出発し、地上から柵攻略中の部隊に後から合流する手筈となっている。

奴等を攻撃予定地点の南門に密集させるため地上と空との上昇下降といった最も発見され易く、警戒される危険性を下げるためだ。

つまり奴等が籠城を始めてからが俺達の出番と言う事だ。



さてどれ程上手くいくかな。




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