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空浮ぶ請負人が過ごす日々  作者: チカさん
プロローグ
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プロローグ1

「はー、今日も良い天気だ」


朝起きて空を見上げると、そこには青空が広がっていた。


俺はリトという名のしがない請負人だ。


請負人って言うのは所謂街の何でも屋さん。

生まれ育った村を出て片田舎の町で請負人ギルドに登録して四年。今では総合ランク2の一端の請負人として暮らしている。


ランクって言うのは請負人ギルドがつけたその者の信用、評価の事で、初心者の登録時には総合ランク0となり、モンスターの討伐やら隊商の護衛の依頼を成功し討伐やら護衛やらの個別ランクを上げることで、総合ランクにも加算される仕組みだ。


登録から一年で総合ランク0の貧乏時代を脱却し、昨年総合ランク2になったのをきっかけに片田舎の町を出て、この国『リーメイ公国』が主要都市が一つ『ウリスタニア』で請負人を続けている。



 そして俺は今野宿生活を送っている。

俺の趣味は相棒のポクーと共に放浪生活することだ。生き様か?


ポクーは【ミニメソ】と呼ばれる雲の様な体を持つ不定形系モンスターで、伸縮自在でサイズを変えることが出来る特技を持っている。

最小サイズの時には定位置である俺の頭に乗るため昔は『モコモコヘッド』なんて愛称で呼ばれていた。



 しばらく眠気を感じたが、


「そろそろやるか」


といそいそと顔をポクーの縁から出した。

そうすると眼下には都市や草原、森、街道を行き交う隊商やその護衛、それを襲うモンスターや盗賊、寝転がって休んでいるモンスターなど、様々な光景が目に移った。


そう。

俺はこの浮かんでいるポクーの上で眠っていたのだ。




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