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双銃使いの恋の法則  作者: 姫羅唯あやか
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第一章〜任務の始まり〜

第一章です。本格的なお話は第二章からの予定です!

第一章


シンライラ大陸――シャルン国は軍事国家だ。その軍が置かれるのは首都ファリン。 

この大陸では国に関わらず、全てがシャルン国中心である。技術が最も進んでいるのもシャルン国、人口が最も多いのもシャルン国。本当に全てが中心だ。シャルン国がなければこの大陸は存在することができないと考えてもいい程だ。

 

シンライラ大陸シャルン国首都ファリン――軍司令部大佐室Bにて。

蒼い髪の少女が申し訳なさそうに頭を下げていた。

腰まで届く蒼い髪に、猫のようにまんまるなチェリー色の瞳。着用する軍服は少しばかり気崩れていた。右腕に着けている腕章には『司令AR部隊司令官』と表記されている。


「すみませんでした……! 全て、私のミスです」

 

頭を下げたまま言う少女の表情は悔しさに耐えている表情そのものだった。


「まさか君が、囚人ナンバー3254 リナ・ファリスを逃すとはね……。調子でも悪かったのかい?」


デスクに頬杖を付きながら黒髪の青年は言う。短髪の黒髪にきっちりと首まで締められた軍服。右腕の腕章には『大佐』と表記されている。

黒髪の青年が顔を上げる様に少女に促した。


「いえ……。捕まえるには捕まえたのですが……。突然、目の前で消えてしまいました。探したのですが、どこにも見当たらず……」


少女の言葉に黒髪の青年はそういうことかと理解したように頷くと、


「その現象はあまり見られない例だね。僕の予想が正しければ、囚人リナ・ファリスは隣国にいるはずだ。君も聞いたことがあると思うけど……。各国には様々な特殊な能力がある。その中に、召喚というものがあるんだけど……。それが厄介なんだよね……」


「確か……。従者にすることができるとか……。違いますか?』


「そう。従者になるには契約の儀式が必要不可欠。だから――従者にされる前に捕らえろ。もしも契約が成立していれば、契約者もろとも捕らえてこい。今から出発すれば……二時間程度で向こうに到着するかな?」


蒼い髪の少女は黒髪の青年に敬礼をした。


「了解しました、サイキ大佐。すぐに出発します。今回の件、必ず汚名返上します」


蒼い髪の少女は頭を下げてから大差室Bを退出した。

大佐室Bを出た通路で待っていたのは藍色の髪をした少年だった。年の頃は十七、八歳ほどで、少年は大佐とは異なる軍服を着ていた。右腕に着けられている腕章には『司令AR部隊司令補佐』と書かれていた。シンプルなデザインの眼鏡をかけているのが何よりも特徴的だ。


「大丈夫でしたか、ダリアット様?」


藍色の髪の少年は大佐室Bかた出て来た蒼い髪の少女――ダリアット・ジルーラに問いかけた。


「特に問題は無い。それよりもギンガ……。先程の不始末をつける。もちろん、付き合ってくれるよな?」


藍色の髪の少年ーーギンガにダリアットは得意げに微笑む。


「もちろんですよ。どこまでもお供致します。ピンク色の可愛いリナちゃんを捕まえに行くんですよね?」


一時間程前にダリアットは桃色の髪の囚人――リナ・ファリスを取り逃がした。彼女を捕まえなければ、軍部でのダリアットの立場は悪くなってしまう。それだけは避けなければいけないのだ。


「あぁ。それじゃあ、行くぞ。準備はいいな?」


「いつでもオーケーですよ」


ダリアットとギンガは顔を見合わせ、囚人リナ・ファリスを捕らえる為に大佐のいう隣国へと向かうのだった。






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