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第4.8章:干渉実験
第4.8章:干渉実験
プロジェクトルームでは
ALICEの実験機能がついに安定化し、次のステージである、ゼロ次元情報パターンとの干渉実験が初めて行われる。
陽平が画面越しに反応パターンを読み取ると、アリスが目を見開く。
「この波形……“言葉”じゃない。“思い”です。
呼びかけられている。“知って”と。
この宇宙の“本当の姿”を」
田所博士は、静かに拳を握りしめる。
「我々が耳を澄まさなければ、誰がこの声を受け止める?
世界が揺れている今こそ、“聴く者”が必要だ」
O-Call――その名が、国家の威信と人類の未来を背負って動き出した瞬間だった。




