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0次元からの呼び声  作者: 山本セバスチャン
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第4.4章 予感

第4.4章 予感

【研究施設・プロジェクトルーム】


夜、プロジェクト施設に警報が鳴り響いた。

東京上空のモノリスが、突如として微弱な波動を放ったのだ。

目には見えないが、空間全体がわずかに震えていた。観測装置は「情報密度の変動」と記録していた。


「これは…呼んでいる?」

そう呟いたのは、佐々木陽平だった。


その時、彼の頭の中に、またあの“数列”が浮かんできた。

素数列に似たリズム。不規則なようで、どこか心地よい。

脳内に響くパターン――それは、かつて夢の中で聞いた“声”と同じだった。



「アリス、今の観測データを出して」

神谷が声をかけると、アリスのホログラムが浮かび上がった。


「異常な干渉波を検出。既存の理論では分類不能。

ただし、佐々木陽平氏の脳波と高い同期率を示しています」


プロジェクトルームに緊張が走る。


黒川(量子物理学者)は机を叩く。


「馬鹿な!そんなオカルト的な話で、プロジェクトの方向性を決めるつもりか!?」


「だが現に、他の誰とも一致していない“波動”を彼だけが受信している」

白石美月(天文学者)が冷静に指摘した。



その時、田所博士が静かに語る。


「我々は、“意識”と“宇宙の情報場”が繋がる仮説の上に立っている。

そして今、誰よりも深く“共鳴”している者がいる。

それが偶然だと、君は言えるのかね?」


誰も返せなかった。



アリスが続けた。


「今後、宇宙の意志と接触するには、論理的処理ではなく“共鳴”が必要と予測。

共鳴者:佐々木陽平を、プロジェクトの“中枢フィルター”として優先度[A++]に指定すべきと判断します」


共鳴者レゾナンサー

それは、アリスが初めて提案した“人間と宇宙を繋ぐ役割”の名称だった。


その時、佐々木は何かが“自分の内側”で動き出したのを感じた。

まるで、ずっと探していたものに呼びかけられたかのように



その裏で、クロノス社はすでに“別の圧力”をかけていた。

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