Shutter:13 セルとヌアンプト文明
ミューにグァシッと抱きついている、この超絶美少年は一体何者なのか……。
「ヌァヌなんだよね……? きみ」
リズが話しかけると、プイッとそっぽを向く。
……こりゃだめだ。
ミューに目で合図して、問いかけるよう促す。
「おぬしはヌァヌなのにゃ?」
「そうだよ、ヌァヌだよ。もふもふさん」
「ミューと呼ぶにゃ。おぬしは名前をなんというにゃ?」
「セレストだよ。セルってよんで」
セルはより強くミューを抱きしめた。
「くるしいにゃ……。セルはリズがきらいなのかにゃ?」
「だって僕が飛んでるところを、石でドーンってしたんだよ? 僕痛くて痛くて、綺麗な羽根がぬけちゃったよ、もう!」
ミューにスリスリしながら、リズへの文句を垂れる。
……そりゃそうよな。
「セル、ホントごめん。いたかったよね」
「フンッ!」
リズが謝っても、言葉を交わすのは無理そうだ。
諦めてミューに全てを託すことにした。
「セルは変身するときミューのこの石をつついたにゃ? ヌアンプト文明とは関係はあるのかにゃ?」
「ヌアンプト文明ね……。ご先祖さまがつくったらしいんだけど、よくわかんないや」
「ご先祖様にゃ!? セルは血をひいてるのにゃ!?」
「そうそう、だから鳥の姿に変身できるんだって。パパが言ってた」
ヌァヌってヌアンプト文明と関連あるんだ、すごーい。
……ミューがまた口をポカーンとして固まってる。
「ミュー、おーい、僕なんかへんなこといった?」
セルがブンブンとミューを持ち上げて振り回す。
首にコレクションを飾るくらいなので、ミューにとって衝撃的な事実なのだろう。
ミューははっと正気を取り戻すと、セルの顔にポンッと前脚を置いた。
「重要なことを言ったにゃ。ミューがずっと追いかけていた、ヌアンプト文明について辿れるにゃ」
「ヌアンプト文明を知りたいなんて、ミューは面白いね。よし、ミュー、僕と故郷に向かう旅に出ようよ」
「わーだめ! ミューはうちが女神様に頼んでついてきてくれたお供なの!」
リズが慌ててセルからミューを引き剥がすと、セルはシャーと歯をむき出して威嚇してきた。
「ミューはモテモテで忙しいにゃ」




