表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/17

Shutter:10 そういえば魔法って……

暗い暗い闇の中。


焚き火で暖をとりながら、ミューの毛並みを手櫛で整えていく。


「ねぇ、ミュー。そういえば魔法って、どう使うの?」


ポンコツ女神が「魔法の世界にお送りします」って言っていたような……。


スキルステータスにも【火属性 Lv1】ってあったし。


○ラとか○オとか撃てるん?


「う〜んとにゃ、こうして、こうにゃ」


ミューはぶんっと前脚を振り上げて、前に突き出した。


すると爪の先から、白く渦巻いた光が現れ、5mほど離れた木の幹に当たる。


「おおっ! ナイスコントロール! で、どうやるの?」


にっこり笑顔で再度尋ねると、ミューは両手で頭を抱えた。


「原理とかはわからないにゃ。ミューは光属性だから、なんかこう、パッとヒュっとする感じにゃ」


「ミューは感覚派なのね〜。じゃあ、えいっ!」


左手の人差し指に感覚を集中させて、前に撃ち出すイメージをする。


しかし、うんともすんともしない。


「こんどは、○ラ!」


RPGゲームのあの技をイメージしてみるが、それもうまくいかない。


「なんかにゃ、物質をコントロールするイメージかにゃ? この空間の光を集めるというか、にゃんというか……」


……物質のコントロールか。


じゃあ、マッチみたいに摩擦で火を起こすイメージは?


頭の中でシュッと木と木を擦り合わせ、発生した熱を空間に放出する。


「着火!」


すると指先から、それこそマッチの火ほどの大きさの炎が、ボッと浮かんだ。


「ついた! ちっちゃいけど……」


「そりゃそうにゃ。魔法は使うほどスキルアップして、使える魔力も威力もアップするにゃ。元からの素質も、もちろんあるけどにゃ」


ミューはまた右脚を上げると、ポンポンと8個ほど光の球が浮かんだ。


「うわぁ! 明るいねぇ。ミュー、属性ってどれだけあるの?」


「火、水、土、風、そして光と闇にゃ」


そう言うとミューは、器用に木の棒で地面に図を描いていく。


「水は炎に強い、土は水に強い、風は土に強い、炎は風に強い……」


「光と闇は互いに打ち消し合うにゃ」


「まぁポ○モンよりわかりやすいね」


おつむには自信がない自分でもどうにか覚えられそうだ。


そうなると、効率よく狩るなら風属性のモノね……。


「魔物とかっていないの? レベル上げしたいんだけど」


「この世界に存在するにゃ。近くにももちろんいるにゃ。でも今は、ミューがバリアを張っているから近づいてこないにゃ」


「そういうことね。じゃ、夜が明けたら狩りをしますか」


魔物に襲われる不安はないようだから、安心して休もう。


体を拭いて、ミューを完全に乾かした後、車の後部座席を倒して横たわる。


明日はどんな魔物に逢えるかワクワクしながら眠りに落ちた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ