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『呪界法信奉者』

 万世の秘法と対立する呪界法信奉者について触れておこう。

 呪界法信奉者のアジト――『——の塔』と称する――にも、やはりテレポートする者がいる。

 彼らがテレポートを身につけられたのは、人体改造によるものらしく、ミサイルといい、その技術の方向性は得体が知れない。

 幸いにも精霊と神獣の世界である因果界では、呪界法信奉者の活動はかなり制限される。彼らが侵略の手を伸ばせるのは、負のこごりが蓄積された戦場跡地や惨禍のあった場所だけだ。 

 そういう意味では霊長砂漠も呪界法信奉者の要所となりそうなものだが、そうならないのはひとえにウェンデスの――万世の占術師の修法陣の賜物である。

 この地はまだ、天地に充ちるものの裁可にあることを示す証によって、呪界法信奉者を排除しているのだ。

 その証が切れかかっている現在は、最も不安定な危うい時期でもある。

 呪界法信奉者は力の均衡に敏感で、侵略の機会を逃すことはしない。

 いくら地上を固めても、因果界の地下世界『月の洞(ムーン・ケイブ)』から侵入すれば、突破できてしまうのだ。

 このことを考慮して、あらかじめ修法者統括本部とウィミナリス支部には、厳重な警戒を依頼している。

 レンナは仲間に、手に負えないものはいない、と言ったが、実は厳戒態勢の中の強行作戦なのであった――。

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