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1章3B 残り3話
「さあ、残り3話といったからにはのんびりしている暇はないぞ!」
ミクが叫ぶ。窓際にいる小鳥が飛び立つ。
「…で、ムカデ軍についてどれだけ知ってるの?」
「あぁ、アジトの位置くらいは特定しているよ」
ミクが隣の旧化学準備室に入り、A4のプリントを持って帰ってきた。
そこには、細々とした地図と、“昼間はお酒でドンチャン騒ぎ!夜は殺人でドンチャン騒ぎ!”
という物騒な言葉が書いてあった。
僕は少し驚いた。アジトが特定できているなら、こんなモタモタせずに、さっさと戦ってくればいいのに。
「あ、和哉先輩?もしかして、『なんでこんなモタモタしてるの?』って思いましたか?」
…‥図星だ。
僕が黙っていると、ミクはチッチッチと指を振る。
「こんなところに生身の人間が一人で行ったら、1㌢角にされますよ。そんなわけで、戦力が集まるまで待ってたってわけ」
「いやいや、ちょっとまって。まさかミクは僕をそんな危険な場所にいかせようとしているのかい?」
「当たり前でしょ。男の子なんだから」
「君は男の子を何だと思っている!」
「まあまあ、落ち着いて。ここで科学の力が出てくるんだから」
……科学の力?
〈続〉




