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7話 恥ずかしい……

 「ついたよ。起きて」

お母さんが私を揺さぶり起こす。どうやら私はお母さんに膝枕されたまま寝ていたようだった。私はまだ眠く重たい瞼を開けて、窓の外を見る。するとそこにはいかにもな温泉旅館があった。私は車のドアノブに手をかけ、ドアを開けて、すぐに車を降りる。

私は長く座っていたせいで痛くなった背中を治すため大きく伸びをした。

その時、私の履いているおむつがずり落ちていく感覚が私の太ももに伝わる。

私は急いでおむつのサイドをロングスカートの上から抑えて、おむつがずり落ちるのを止めた。


 私はずり落ちたおむつを、再びあげなおして、股間に密着させた。

「ひゃっ」

おむつに吸われていた私のおしっこがとても冷えていて、その冷たさが私の股間に当たったせいで私はつい声を出してしまう。

「どうしたの?」

「な、なんでもない」

変な気持ちになったせいで声が出ただなんてお母さんに言えるわけがない。


 私はそのままの状態で温泉旅館の中に向かう。

「お姉ちゃん! 一緒に温泉入ろうね!」

お父さんと手をつないで歩いていたはずの千香が、突然私の腰元に抱き着いてそう言った。

私はドキッとした。

なぜなら、ロングスカートを挟んだ向かい側には私のおしっこで濡れてしまったおむつがあるのだ。もしかしたら、千香におしっこの臭いをかがれてしまうかもしれない。

おもらしがばれてしまうかもしれない。

私はとても心配していたが、どうやらそれは杞憂だったようだ。


 私たち四人は旅館の女将さんらしき人に案内されて、まずチェックインを済ます。

その後に館内の施設の紹介をしてもらうことになった。

温泉の場所や、子供が遊べる場所、など様々なところを巡っていく。

案内されている途中、私は何度か太ももと太ももをこすり合わせたり、股間に手を押し当てたりしていた。そう、私はまたおしっこがしたくなってしまっていたのだ。

とはいえ、この案内を途中で止めるわけにもいかないし、おむつももう限界だったので、私は我慢しながらもついていくことにした。


 いつもなら、私がおしっこを我慢していることにいち早く気が付いてくれる母は、温泉旅館のいろいろな施設に興味津々で私のその様子に気が付いてくれなかった。

すると、奥から一人の仲居さんらしき人が歩いてきている。

私はその人とちょうどすれ違う時を見計らい、言葉を放つ。

「あの、私ちょっとトイレ行ってくるね」

これはお母さんへのメッセージでもあり、その仲居さんへのメッセージでもあるのだ。

「里穂、一人で大丈夫?」

「うん。大丈夫だよ」


 私はお母さんの邪魔をできるわけがなかったので、少し強がってみる。

それでもお母さんは少し心配そうな顔をする。

ちょうどそこに予想した通りのタイミングで仲居さんがお母さんの顔を見て、私の少しもじもじとしている様子を見る。

「里穂さん、よろしければ、私がお手洗いまでの道をご案内しましょうか?」

私は待っていたかのように二つ返事をした。

すると、お母さんはその仲居さんに一度頭を下げて、館内の紹介に戻っていった。


 私は仲居さんと目を合わせて、一度会釈をする。

仲居さんが私の少し右前を歩き、私をトイレまで案内してくれる。

さっきは少し遠くて気が付かなかったが、今見てみればその仲居さんはとても若々しくて私と同い年のようだった。でも背は私よりも10センチほど高く、まるでバスケットボールの選手のようだった。


 「すみませんが年齢をうかがってもよろしいですか?」

どうしても気になってしまい、私はとうとう聞いてしまった。

私の声は緊張からか少し震えていた。

「16歳です」

「え⁉ 私と同い年じゃないですか‼」

私はつい驚いてしまい、声量が大きくなってしまった。


 それと同時に大きな尿意が私を襲う。私はその波をこらえるためにその場にとどまり両手を強く股間に押し付けた。

仲居さんが私の方をとても心配そうな目で見ている。

「お、お客様! だ、大丈夫ですか⁉」

「ま、まだがんばれます……」

仲居さんはまだ少し慌てているが、私はトイレに行くために右足を一歩前に出した。


 密閉されたいた私の尿道が、足を一歩前に出したせいで少し隙間ができてしまう。

すると、その時を狙ったかのように、膀胱がおしっこを送り出そうとする。

「あぁ、あっ…… ごめんな……さい。 おしっこ漏れちゃいます」

私はきつそうな声を漏らしながらも、仲居さんに伝える。

「えっ、もうちょっとですよ。が、頑張ってください!」

仲居さんはとても慌てふためいていたが、私の右手を取り両手で包み込み応援してくれている。でも私はその応援に答えることはできなかった。


 「あっ、あぁ。でます……」

私は最後にそう伝えて、目をぎゅっと閉じた。すると、おしっこが私の尿道からあふれ出し、もうおしっこを吸いきれなくなったおむつにたまっていく。

始めのうちは、おむつの前後や、左右のギャザーの中にたまっているせいで、おしっこは外には溢れない。しかし、私のおしっこは出続けていて私のお尻や、前もおしっこの暖かさで包まれる。そのまま、どんどんとおしっこが私のおむつと下半身の間にたまっていく。


 とうとう重みに耐えきれなくなり、おむつの前後をつないでいるテープが離れてしまった。

するとパンツの形をしていたおむつが、ただ私のおしっこを吸った一枚の布になってしまう。

おむつにたまっていたおしっこが一気にバシャバシャと音を立てながら廊下に流れ落ちた。

おむつもその廊下の上に落ちて、ロングスカートの裾の下からちらりと仲居さんにも見えてしまう。

「え、おむつ?」

私は恥ずかしくて仲居さんの顔を見ることは全くできなかった。


 私はそのまま俯きながら、おしっこを出し続ける。おしっこはロングスカートに当たり、ロングスカートにしみを作っていく。それにまたおしっこはロングスカートの中で私の太ももを伝って足元に流れた。また、廊下に開いておちてしまったおむつの上に、私のおしっこが直接落ちていく。

仲居さんの目にはどう見えているのだろう。同い年の女子高生が、みっともなくおもらしをしていて、ましてやその女の子がおむつもすでに濡らしていただなんて……

私、本当にみっともないな。


 

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