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第3話 見せてやる俺の切り札

評価くれた方評価してくださりありがとうございます。うれしかったです。突然ですが、ゴールデンウイーク入りましたね。ですが、変わらず、書き続けようと思います。というか、書きたいんですよね(笑)ということで、頑張ります!

 大輝は大蛇がしっかりと後を追ってきてるのを確認しながらも、全力疾走していた。だが、じりじりと距離が詰められていく。


「シャアアアアアァァァァァァァ!!」


 大蛇はもう仕留めたかのようにしたり顔をしながら、悠々と追いかけてくる。大輝は思わず舌打ちする。こっちは肝を冷やしながら、必死こいて走ってるっつうのに!!あの蛇野郎の顔見ているだけで、無性に腹が立ってくる。......一発、一発でいいから目に物見せてやりたい!


 大輝は少女からだいぶ離れたのを確認すると、サッと後ろを振り向くと右腕を伸ばした。少しでもダメージが入ることを信じて。


火球(ファイアボール)3連射!」


「キシャアアアアアァァァ!!」


 大輝から放たれた3つの火球は大蛇の顔、胴体に直撃した。大蛇は叫び声をあげる。だが、大蛇の移動速度はあまり変わらない。効いてないのか......と思ったが火球が当たったところに焦げ目がある、効いてないわけではなさそうだ。なら、このまま魔法で.....と行きたいところだが、今はまだ魔力量が少ない。今さっきの攻撃だって、相手が油断していたから3発もの攻撃が与えられたが、次は確実に避けられるだろう。当たるなら、できれば1発も無駄にしたくない。倒すことを考えるな、撃退することを考えろ!


「キシャアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!」


「!」


 大蛇は叫び声をあげるとグッとスピードをあげた。大蛇の目に油断を感じられない。自分より弱いやつに攻撃された挙句にダメージ与えられたことが許せないのだろう。確実に大輝と大蛇の間が縮まっている。


 大輝は苦悶の表情を浮かべる。こうなることはなんとなく予想はできていた、だがあのスピードの上がり方は想定外だ!大輝は咄嗟により木が鬱蒼としている森の奥へと入り込んだ。木が障害物となって少しでも大蛇の距離がひらくことを祈って、さらに!

 大輝は木を避ける、そのあとを追って大蛇が右側から木を避ける。ここだ!


風刃(ウィンドカッター)2連射、からの岩弾丸(ロックシュート)3連射!」


「キシャアアアアァァァァ、キシャアア、キシャアアアアァァァァ!!」


 大蛇がこれまでにない叫び声をあげる。大蛇は少しの間ダメージでスピードが落ちた。続けて次は左から、今度は右、もう一回右。今のところ一度も外していない。確実にダメージは蓄積されているはずだ...........!!


「キシャアアアア......ドン!!」


 大蛇は顎をガバッと開けると、黄色の色をした球体状の何かを吐きだした。その球体は大輝めがけて直進してきた。馬鹿かあいつは、目の前に障害物()があるのに......いや待てよ、そのうえで攻撃してきたとしたら?障害物()を無視できる攻撃をしてきたとしたら?その瞬間、とてつもなく悪い予感がした。大輝の体は反射的にヘッドスライディングばりの横っ飛びでその攻撃の射線上から外れた。その数秒後に黄色の球体が木を大胆に抉りながら、大輝の目の前を通り過ぎ、そしてそのまま奥へと次々と木を抉り、なぎ倒しながら消えていった。


 冷汗が止まらない、大輝の顔も強張っている。ツンと鼻を刺す臭いがする。その臭いがするのは、倒れた木だ。抉られた部分が溶けている。


「......まさか、溶解液か?」


 信じたくはないが、大輝の中にそうであると確信している自分がいる。あの時の判断は正しかった。

 ここで大輝は木から大蛇へ視線を変え、すぐさま態勢を整えた。次射を考えたが、それはなかった。大蛇は荒く呼吸をしているように見える。きっと切り札的なものだったのだろう。......そう信じたい。


「まずいな......」


 大輝は小さく呟いた。体力も魔力も限界に近い。おそらくだが、残りの魔力全部つぎ込んで魔法攻撃をしても倒せない。これはネガティブ思考ではなく、戦力差を考えた冷静な判断だ。それに、あの少女から離れすぎてしまった。早く帰るためにもこれ以上体力は削れない、加えて魔力があれば状態異常が治るのであれば、魔力もこれ以上削れない。なら、これ以上大蛇()から逃げることもできない。この場で、倒すしかない!......だが、攻撃手段がもうな――――


「!」


 大輝にあの時の光景がフラッシュバックした。それは異世界に来て初日に見たあまりに悲惨で衝撃的な光景。一歩間違えたら、もう自分はこの世にいない、そんなことを思わせる光景。大輝は宝物庫から一つの果実を取り出した。持っただけで手汗が出てくる、まずい落とさず、傷つけないように持たなければ。そう、これが俺の切り札......赤い手榴弾(リンゴ)!!


 大輝はリンゴを左手に持ち、軽く構えた。そして右手に近くに落ちていた小石を持つ。


「そりゃああああ!」


「キシャアアアアアアァァァァァァ!!」


 大蛇はその攻撃を自慢の機動力で避ける。そして、大蛇は大輝が魔法から小石に攻撃手段を切り替えたことから大輝がもう魔法を使えないと判断して一気に大輝めがけて顎を大きく開け直進してきた。本当は避けた方に合わせて投げるつもりだったが好都合.......今だ!!

 大輝は右手に持ち替えると大きく振りかぶって投げた。大蛇はそれを避ける。しまっ――――


「ドガ――――――――――――ン!!」


「キッシャアアアアアアアアアアァァァァァ!!」


 大蛇は阿鼻叫喚といった声をあげた。避けたと思ったが、避け切れてはいなかったようだ。尻尾の方の胴体が抉れて、大蛇が悶えている。チャンスじゃあああああああぁぁぁぁぁ!!!


「おらおらおらおら!」


「ドガン!ドガン!ドガン!ドガーン!ドッガ――――ン!」


「ギャジャアアアアアァァァァ!!」


 大蛇のいたるところが抉れているというのに、まだ生きている。しぶとい奴め。だが、もう虫の息だ。これで最後だ。


「俺も食ったことのない魅惑の果実、ちゃんと食わせてやるからそのまま口開けてろよ......な!」


 大輝は大蛇の口めがけてリンゴを投げた。そして、大蛇の口に入った途端、爆発。大蛇の頭は爆散、頭のパーツがところどころ飛び散った。それから、大蛇の胴体は大きな音立てながら地面に伏した。だいぶグロかったが、疲れていたせいか大輝にあまりリアクションはなかった。


「......やっと終わった。」


 改めて疲れがどっと出る。休みたいところだが、あの少女のことは忘れてはいけない。大輝は大蛇の亡骸をしり目に少女のもとへ再び走り出した。

予定では、もうヒロインと会話してるんですが、ここの戦闘はあまり長くならない予定でしたが書いてる途中で楽しくなっちゃったりなんだかんだで自分が思ってるより戦闘シーンが長くなりました。まあ、異世界系での戦闘シーンって面白いからありですよね。それでは、また次回で。

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