第1話 ステータスを知ろう!
とりあえず、目に映る光景を整理してみよう。広い草原の中に点々と青色のボディをしたスライムだろうか?そのような魔物の姿が確認できる。ほかにもひれの生えたウサギのような魔物やまるでノ〇ノコをほうふつさせるような亀のような魔物やバカ面してる馬や......いやそれはただの馬か。とにかく、おおよそ見ないような生物の姿がある。
「......まさか本当に異世界に来ちまうなんてな......というか、あいつらどこだ?」
大輝はいまいち実感の湧かない光景に思わず感想が漏れる。だが、すぐに仲間の姿が見えないことに気が付いた。
大輝は今考えられる2つのことを考えた、1つ目は現状いまの自分と同じで全員バラバラになったか、2つ目は自分一人だけ違うところに飛ばされたか。もちろん、願わくは後者だ。だが、もし仮に前者だったら......いや、考えたくない、......いや、でも......
「ああああああああぁぁぁぁぁ!!!」
大輝は頭を抱えながら叫ぶ。まさか、こうなるなんて思ってもいなかった。あいつらで王の間に召喚されると思ってた。とにかく、あいつらが無事であることを願って、会うためにも生き延びねば。
大輝は仲間が全員無事であることを願って一旦この考えを終わらせる。そして、今一度自分の現状を把握し始めた。......こういう、異世界転移ものは大体ゲームみたいな感じでステータス画面とかあるはずだ。でも、あったとしてどうやって見るんだ?そういうのって、ラノベや漫画だとすぐ近くに自分以外の誰かに会ってこの世界の説明とかしてくれるんだろうけど......てか、そもそも王の間に呼び出されるのが普通か。
「......やっぱ、いないか......」
大輝はもう一度あたりを見渡すが、人っ子一人見当たらない。「しかたない」と小さくため息を吐く。ここでふと、大輝は頭の中で「ステータス画面」と念じてみた。
「!」
するとどうだろうか、突然大輝の目の前に水色で半透明のプレートがあらわれた。そこには、自分の名前、レベル、役職、ステータス、スキルなどが書かれていた。これには、大輝思わず興奮してしまう。こういう、異世界転移される形って大抵チートなんだよな。さーてさて、俺はどんなチートなんだ?
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名前 月島大輝 LV1 職業 魔法剣士?
攻撃力 120
防御力 105
魔力 110
魔法防御 95
スキル 属性魔法 (火)LV1 ファイアボール
LV2 アンロック
(風)LV1 ウィンドカッター
LV2 アンロック
(地)LV1 ロックシュート
LV2 アンロック
無詠唱
空間宝物庫
異世界言語理解
PREZENT FOR YOU ←タップ
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......え?弱くね?まあ、確かにさ、ひと昔前だとさ?3属性もあれば、結構強いと評価されてたと思うよ?でもさ?今や、全属性が当たり前の時代だぜ?魔法が一つだけで、使い方わかるまでカスだと思ってた魔法が、使い方分かった途端に激強チート魔法に大変身!!って時代だぜ?まあさ、属性魔法も極めれば強いと思うよ?でもさー、なんかショック......それにさ、役職欄で「魔法剣士?」の「?」ってなにさ!まだ、正式じゃないのか?加えて、ステータス欄......これって強いのか?弱く見えるのは、自分の期待値が高すぎたのが原因なのか?
大輝は文句がたらたらと漏れる、漏れてしまう。評価すべきところは、やはり「空間宝物庫」だろうか。これは、いわゆるアイテムストレージってやつだろう。これから冒険するとして、荷物も増えてくだろうからこれはとてもありがたい。それから、無詠唱、これも言うことなし。とりあえず、やることは自身のレベルアップだな。そうすれば、LV2魔法のアンロックも解除できるだろうし。そう思った大輝はずっと持っていたエロ本を宝物庫に入れた。
それから、大輝は先ほどからあえて触れなかったところに触れることにした。「PRZENT FOR YOU」......タップしてくれということだが、正直めちゃめちゃ触れたくない。だが、プレゼントだ。もしかしたら、もしかするかもしれない。大輝は恐る恐る人差し指を近づける。その文字に触れた瞬間、大きなプレゼントボックスの絵が表示された。そして、プレゼントのひもが解かれ、表示されたのは......
「YOU GET NICE SKILL 気配察知」
「.......................地味っ。」
悪くはない、相手の気配を事前に知りえるなら、なんとでも対応はできるだろう。だが、何と言えばいいだろうか.......良すぎることもないし、悪すぎることもない。......地味、いや、まて、これもあれだ、自分の期待値が高すぎただけだ。すっーと大輝は大きく息を吸って吐く。見なかったことに......とはいかないが、まあ深く考えることでもないだろう。ってことで......
大輝は大きな樹の陰から出た。そして、そのまま逃げられないようにゆっくりとスライムに近づく。今度は性能の調査だ。この世界の魔物がどのくらいの強さで、自分がどのくらいの強さかの。ちなみに、大輝がスライムを選んだのは、単に弱そうなのと、ウサギや亀が異形の姿をしていても動物とういう見方しかできなかったので、殺せそうにないと思ったのが理由だ。
スライムの背後につくと、手のひらをスライムに見せるよう右腕を伸ばし、左手で右腕を支える。スライムは魔法攻撃に弱いはずだ。
「火球」
大輝が叫んだ瞬間、手のひらに火球が現れた。不思議と熱くはない。そして、手のひらから発射された火球はスライムに当たる。
「ジュッ」
「........」
少しあぶって火球が消えた。......消えた?スライムじゃなく、火球が?
「火球」
大輝はもう一度魔法を放った。今さっきのはあれだ、魔力とか使い方わかんないでやったから、でもさっき使ったおかげで、なんとなくだけど体に流れる魔力?的なの感じたから。ほら、今度はさっきより大きいし。大輝は誰が聞いてるわけでもない言い訳をしていた。だが、確かに先ほどよりも火球は少し大きくなっていた。そして、その火球がスライムに当たる。
「ジュッ」
「..............」
大輝は無言で宝物庫にあるエロ本を掴み、投げつけた。
「ベシッ......ジュワー」
「......!!」
スライムは溶けて消えた。大輝は思わず口をあんぐり。エロ本強!!
大輝の頭の中でレベルアップであろう効果音がなった。確認してみるとLV1→LV2となっていた。
「.......まあ、いっか。」
きっと魔法防御が高くて、通常防御が低いタイプだったんだろう。大輝は自己完結をすませると、エロ本を拾って宝物庫にしまった。それから、近くに落ちていた丈夫な枝を拾い、遠くに見える森へ歩みを進めた。やっぱ、この世界のことちゃんとしらないとな、そんなことを思いながら......
前より少しながいです。楽しいですけど、なかなか大変ですね。なので、少しずつ長くしていけたらなと思います。投稿はできるときにしようと思います。できるだけ、遅くならないように、頑張ります。
それでは、また次回で




