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第11話 冒険者ギルドでの出会い

 大輝が村に入ると正しくラノベや漫画に出てくる中世の村みたいであった。レトロな建物、賑わう人々、巨大な剣を持った男性冒険者や思わず目を引くような恰好するような女性冒険者......


「......大ちゃん?」


「!、ごめん......じゃなくて、どうした?エミュ。」


「........。」


 エミュのジト目が突き刺さる。ひんやりと冷たい汗が流れるがここは耐えるしかない。大輝はポーカーフェイスを続けながら、エミュにいろいろ見てみようと促した。エミュは少し不満そうにしながらも大輝の後についていった。


 今大輝たちは村の大通りを通っているが、実に目を引くものばかりだ。エミュは瞳を輝かせ、話しかけてくる。可愛い。この一言に尽きる。それにしても......


「めっちゃ見られてるな。」


「......うん、ほんとだね。」


 もちろん大輝たちは普通に大通り歩いているだけだ。確かに大輝の恰好はここではまず見ないので周りの人々から目を引くだろう。だが、視線の先が明らかに違うようするな気がする。なぜなら俺に来ているだろう視線の先の人物は表情は正直言ってめっちゃ怖い。まるで殺し屋のような眼をしている。だからどちらかというと......


「見られてるね。」


「だよな。」


 見られているのはエミュの方だ。まあ、正直納得だ。俺がたとえ周りの人であったなら間違いなくエミュを見る。なぜなら恰好がエロい!部族独特のエスニックな衣服が目を捕らえて離さない!......まあ、服以外にも注目すべきところはあるのだが......


「どうしたの?大ちゃん」


「ゲフンゲフン......だ、大丈夫だ。」


 エミュは怪訝な表情をして大輝を見るが、大輝は内心を表に出さないように必死である。エミュと美少女を連れてる優越感もあるが、それよりもエミュをエロい目で見がちなのが問題だ。必死に目線を下に下げないようにしてるが、あの胸は凶器だ。もし見ているのがバレたら......


『大ちゃんどこ見てたの?......うわぁ、サイテー。』


 こ、これだけは避けねば。エミュ(という美少女)と少しでも長く冒険するために!大輝はポーカーフェイスしながらエミュの言葉に反応する。


「ジ―――――――――――――――ッ」


「...........。」


「ジ――――――――――――――ッ」


「.......あ、あれもしかして冒険者ギルド的なやつかな?」


 なぜだか知らないがエミュの視線の圧が凄い。ま、まさかエミュは俺の心を読めるのか?いやいや、まさかな。だが、大輝は丁度良く冒険者ギルド的な建物を見つけたこともあり、悪い流れを変えようと話を振った。


 大輝は見つけた建物は味のある木造の建物で冒険者らしき風貌の人たちが出入りしている。ただいまいち確証が持てないのは単純に字が読めない。なんだあのギリシャ文字と象形文字を組み合わせたような字は。なんでか知らないが言葉は通じるようだし、こういう異世界転移のパターンって文字は書かなくとも文字は読めるはずなんだが.......さっぱりわからん。


「ここ、『冒険者ギルド』って看板に書いてあるよ。」


「読めるのか?」


「うん、屋敷にいたときに人語の読み書きは出来た方がいいって言われてたからね。」


 気になる単語はあったがそれは追々聞いていくことにしようか、それにエミュが読み書きできるならいつ戻れるかもわからないし念のため教わっておいた方がいいかもしれない。とにかくここが冒険者ギルドなら入って身分証を発行して、クエストを受けて金を稼がなければ。......現在一文無しだしな。


大輝は期待と不安を胸にギルドに入っていった。

 ギルド内の雰囲気としては活気にあふれていた......と言いたかったが入った途端シーンと静かになった。なにか悪いことしたということはない。入っただけだし。


 ギルド内にいる冒険者は屈強な人ばかりだと思っていたが案外細身で同い年ぐらいの人たちも多い。女性冒険者もエミュに負けず劣らずのエロい......ゲフン、なまめか......ゲフンゲフン過激な装備をしている人もそれなりにいる。

 

 大輝は窓口に向かおうとするが、どうにもこうにも視線が痛い。ここでも冒険者の目つきがやばい。二つの意味で。


 すると入り口に近いところに座っていた同い年ぐらいの少年冒険者が机を叩くとバッと大輝に向かって指を指した。その顔は怒りの表情だ。


「おい、そこのてめぇ!冒険者をなめてんのか!!」


「!」


「ここはおまえのようなやつが来るところじゃね!」


 大輝に突如として向けられる怒声。大輝は訳が分からなく困惑の表情を浮かべる。もちろんなめてるような態度は出してないし、むしろそういう行動はしないようにと思っている。大輝はエミュの方をチラッと見るがエミュも何が何だかさっぱりという顔をしている。

 

 それからというもの少年の声は怒声からだんだんと悔しがる声に近いような感じ出してきた。

 

「お前のような.......お前のようなやつがそんな可愛い子を連れてるなんて......世の中不平等だ......。」


 ......あ、察し。そういうことか。言い方悪いが俺がエミュを連れているのを妬んでるのか。そう思うとあいつのことが可哀そうになってきた。あいつの言葉ぐらい全て受け入れようと思うような気分になってきた。大輝は改めて少年の方をみると少年のパーティメンバーでろうか3人の男女がドン引きしている。あいつも年ごろでいろいろ悩んでることがあるかもしれない。


 大輝はそう思うとその少年を手招きして、親指を自身の背後にある入り口、否、外に来るよう誘った。

少年はそれが挑発に見えたのか声を荒げた。


「ああん!?なんだ!?やるってか!?いいだろうのってやろう!!」


「ちょ、待ちなさいリューク!」


「止めるな、これは男の戦いだ。」


 そうしてリュークはどしどしと威圧するように歩いてくると大輝と共に外に出た。エミュは怪訝そうにその二人を目で追った。するとすぐそばから声がかけられた。


「ねぇ、そこのあなた、あいつらが帰って来るまでちょっとお話しない?」


「......うん、いいよ。」


 エミュは声をかけた少女のもとに向かう。どうやら邪険にするようではなさそうだ。しばらくしてエミュが楽しそうに話していると外から大きな声が漏れ聞こえてきた。


「お!おおお!......これやばい、は、鼻血が止まらん。」


「ふっ、意外と耐性ないな。これはどうだ!!」


「うわああああああ!!これは......これは卑怯だぞ。」


「まだまだあるぞ?どうする?」


 リュークの叫び声と大輝の余裕そうな声が聞こえる。エミュとリュークのパーティメンバーは思はず顔を突き合わせる。そしてもう一度出口の方を見る。他の冒険者たちも声が気になっているのかわざわざ話をやめて声のする方に聞き耳を立てている。


「くっ!まだ......まだ、俺はやれるぞ!」


「そうかそうか、それは楽しみだ。ならこれをくらえ!!」


「あ......ああ、俺の......負けだ。」


「そうか......今更だがほんとにいいのか?」


「大丈夫だ。俺は一応リーダーだしな。」


 話が終わると大輝とリュークが入ってきた。......なぜか、互いに肩を組みながら。そしてリュークは鼻血が出ている顔をそのままにして仲間に向かってとてもいい顔でサムズアップをした。


「俺、こいつらを俺たちの家に一時的だけど住まわせることにしたから、よろしく。」


「「「「「「待て、なにがあった!?!?」」」」」」


 ギルド内に冒険者から総ツッコミの声が響き渡った。

会話ってどこで話のオチをつくるか難しいですね、もう少し文章力を高めたいです。

それではまた次回

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