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たからばこ

作者: しかこ

あの日のことは

大切に 大切に

しまっておくの


この胸の痛みも

全部 ぜんぶ

無かったことになんて出来ないけれど

思い出す度まだ少し痛む

苦しみも 悲しみも 切なさも

抱きしめられた体温の温かさも

きっと

忘れることは無い


少しずつ

少しずつ

綺麗な湖の底に

沈めていくの


きらきらしたものを沢山詰めた

宝箱の中に

何重にも鍵を掛けて

もう二度と開けることは無いけれど


この恋は私のかけがえのない

たからもの

いつか消えるのかな

この痛くて辛くて

だけど愛しいと思う気持ち




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