第91話 誠実の勇者と勝利の勇者
ジークとエピーヌの関係性は第二章および29話から読むとわかりやすいと思います。
ユニオス連合帝国一の祭典、大統合武闘祭はようやく折り返しとなる四日目を迎えた。
四日目の団体戦の競技は水泳。
その内容はというと、闘技場に大量の水を注入して作り上げた巨大な温水プールを舞台に、百枚のメダルを制限時間内で探し集め、奪い合うというもの。
見つけたコインは支給された小さな麻袋にしまい、同じく各自に用意された小舟に乗せられた宝箱へ収納する。
別の選手が潜っている最中にその宝箱から勝手にコインを横取りする行為は認められており、どのようにコインを集め、どのようにコインを死守するかがこの競技の肝となる。
参加選手は以下。
キャメロス代表。眼鏡の似合うインテリ美女、レイシャ・ディカプラ。
モーラ代表。仮面を被った謎のハン族の少女、エルピダ。
フルーランス代表。元気いっぱい快活な僕っ娘、ユーリ。
アイゼンラント代表。陶器のような白い四肢が美しい軍人少女、ヒルデガルト・ヴァレンシュタイン。
シュラーヴァ代表。小柄ながらも褐色の肌と鍛えられた筋肉が健康的なアマゾネス、アバシン。
リドニック代表。金の髪が輝く自他ともに認める美女中の美女、エレーナ・イヴァノヴナ・アレクサンドロヴァ。
そして、今回唯一の男性出場者。ケルティン代表。ジェームズ・A・アーロン。
水着を身に纏った美女が立ち並ぶ中、一人テカテカの黒のブーメランパンツを履いているジェームズへのブーイングの嵐で始まった今回の団体戦。
序盤こそは滞りなく進んでいたが、エレーナの『せっかくの水着です。この場にいる全員に私の肉体美を見せつけてあげるわ!』の一言で突然グラビア撮影会へと様変わりする。
他の選手をも巻き込んで開催された撮影会―――もとい水泳戦の行方は、唯一巻き込まれることなくほぼ全てのコインを集めきったジェームズの一人勝ちに終わった。
ちなみに、大会運営とは別に勝手に開かれた水着コンクールにおいて、滴る水と鍛えこまれた肉体美で三位入賞を果たしたのも彼であった。
「なんか……女として負けた気がする……」
項垂れて帰ってきたユーリは、すぐさま部屋の角へ行き丸くなっていた。
突然始まった水着コンクールとはいえ、ジェームズに負けたのがよほど堪えたのだろう。
その落ち込みようは昨日ゲオルゲに敗北した時より酷いように見える。
「阿呆め。なにが女として、だ。貴様は戦士としても負けておるではないか」
「ぐうっ……。み、未来の王様なら、せめて頑張った勇者に対して労いの言葉の一つでも―――」
「あのバカ女と一緒に体の見せ合いに興じていた貴様にか? 生憎、我にはまともに働かん民にかける慰めなどないのでな」
「うぐぐぅっ……!」
ルイの言うことは至極真っ当なもので、ユーリは言語化できない声で唸ることしかできなかった。
当のルイ王子は怨嗟の目を向ける少女など既に気にも留めず、次の試合、午後の個人戦に気を向けていた。
第四日目の個人戦。その第一試合は彼らフルーランスの代表と、フルーランスの好敵手であるアイゼンラントの代表との試合であった。
それぞれの代表は、フルーランスからは誠実の勇者エピーヌが、アイゼンラントからは勝利の勇者ジークが出場する。
それすなわち、今大会初の勇者候補同士の激突となることを意味していた。
「やっぱり、心配ですか?」
まだ誰もいない舞台を睨むルイを気遣い、ヒロがおずおずといった調子で話しかける。
「……何がだ」
ルイはヒロのことを見ようともせず、無人の舞台をひたすらに見つめている。
「エピーヌのことです。相手は、英雄級でもあるあのジークですよ」
「はっ。貴様はあやつが負けるとでも?」
「それは……ないとは言い切れないけど。それに、あの二人、仲が良いとは言えないじゃないですか」
その言葉に、一瞥もくれなかったルイの視線がヒロに向く。
「……知っておったのか」
「ウィザの件のときに、二人から直接。と言っても、詳しくは知らないんですけど。王子もその様子だと知っているみたいですね」
その質問に対して知らないと嘯くかのように、ルイの視線の先は舞台へと戻る。
それは逆に、彼はエピーヌとジークの関係をなにか知っているとヒロに確信させた。
「二人はかつてモンスターを討伐したときに仲違いをしたと聞いています。教えて下さい。あのとき何があったんですか?」
「……昔の話だ」
「知りたいんです」
誰もいない舞台を見つめる視界の端に、少年の視線が突き刺さる。
ただまっすぐに、揺るぎなく、目でルイを射殺すかのようにじっと見つめる。
その瞳孔の奥には野次馬根性による興味ではなく、エピーヌのことを理解したいという感情がありありと見て取れた。
「……まあ、秘密にしておくほどのことでもないか」
ヒロの気持ちに根負けしたルイは、溜息を一つ吐いてから仕方なさそうに語り始めた。
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あれは確か、二人が勇者に選ばれたかどうかの頃だったか。フルーランスとアイゼンラントの国境付近の森に強力な魔物が出現した。
魔物の名は“火蜥蜴”。四大精霊にも数えられる、炎を操る亜竜だ。
炎を纏い、炎を喰らい、炎の息を吐くと伝えられるこの魔物は豊かな森の資源を焼き、森に住まう獣や通りがかった人を襲い、フルーランスとアイゼンラント両国の村落に大きな被害をもたらした。
四大精霊であり、竜の亜種とされる火蜥蜴に並のハンターは太刀打ちできず、帝国騎士団の出動も考えられたとき、両国からほぼ同時に討伐部隊が派遣された。
我々フルーランスからはエピーヌ率いる近衛騎士隊が、そしてアイゼンラントからは今回のために一時的に軍に復帰したジーク率いる小隊が打倒火蜥蜴を掲げ、その場に集結した。
そこで三つの問題が発生した。
一つは互いに討伐に来ていたことを知らなかったこと。
二つは場所が国境付近であったこと。
三つはエピーヌとジークの理念が相対するものであったことだ。
一つ目、二つ目の問題も国交問題に発展する厄介な問題だったが、何より厄介だったのはこの三つ目の問題でな。
勝利にこだわるあまり手段を問わない勝利の勇者と、手段の正当性をこだわるあまり目的を見失いがちな誠実の勇者は、共闘するにはあまりにも相性が悪かった。
本来、双方が協力して火蜥蜴討伐に当たれば三日と経たずに達成できたものを、事あるごとに諍いを起こしては一週間も火蜥蜴を野放しにしてしまった。
結果、火蜥蜴はジーク一人がなんとか討伐したものの、その際一つの村が崩壊してしまう被害が起きた。
これにエピーヌは他にやりようがあったのではと抗議するも、ジークは手段を選んで被害を拡散させたのはそちらだと罵った。
お互いの意見は平行線のまま。どうにか落としどころを見つけたが、二人の胸にはしこりが残ることとなった。
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「それからというもの、この二人は顔を突き合わすたび口論を交わす犬猿の仲になったというわけだ。ちなみに、ジークが英雄級として持ち上げられたのもこの時だったな」
「そんなことが……」
ヒロはふと口の端から零れた一言を機に押し黙ってしまった。
互いの主張、互いの思想が噛み合わないばかりに要らぬ被害を出してしまった。
その事実は正道を征く二人の勇者候補にとって、大きな傷となるだろうことは想像に難くない。
どちらが正しくて、どちらが間違っていたかなど、まだ若いヒロには判別できない。それは二人にとってもそうだろう。
言えるとすれば、どちらも正しく、それゆえに間違いを起こしてしまったのだ。
「……でも、ブォワホレの森の時は―――!」
「聞いておる。たまたま居合わせたジークと共闘したとな。しかし、その時は別行動をしていたのではないか? もしくは、道理も効率も関与しない状況であったのではないか? 今一度、よく思い返してみろ」
必死に見つけた反論も、ルイの前では意味をなさない。
ヒロは再び黙って突っ立っているだけの案山子に戻ってしまう。
「まあ、貴様の言わんとすることもわかる。『同じ勇者なら分かり合えないはずはない』といったところだろう。エピーヌも、恐らくはジークとて同じ考えだろうよ。故にこそ、エピーヌとジークはこの試合で己の中に答えを見つけようとしているのだ」
「それは、どういう……?」
「昔語りはこれまでだ。そら、出てきたぞ」
向かい合った出場口から両雄が姿を見せる。
今大会初となる勇者候補同士の試合。その期待を抑えきれない観客たちが、溢れる感情を大声に変え張り上げる。
四日目、個人戦第一試合。エピーヌ対ジークの試合が始まろうとしていた。
誠実の勇者と勝利の勇者が相対する。
二人はしばらく睨みあったまま沈黙していたが、その沈黙に耐え切れなくなった勝利の勇者が口を開いた。
「久しぶりだな」
「ああ」
「ブォワホレの森―――あの洞窟以来か」
「ああ」
「あのあと、無事に戻れたようだな」
「ああ」
「……話はそんだけだ。あとは存分に、悔いのないように戦おうか!」
「……ああ!」
審判の合図とともに己の武器を抜く。
エピーヌが握るは持ち慣れたレイピア。ジークが取り出すは彼のお気に入りである機構式の大剣、多能剣。
その二振りが僅かに重なり、チンという小さな音を立てたことにより、二人の決闘は静かに幕を開けた。
出方を窺い、睨みあう両者。息が詰まるほどの静寂が流れる。
たった数秒が数分にも感じられた沈黙が明け、ジークが先手を仕掛ける。
そこからは剣技のぶつかり合いだった。
スキルや剣の能力を一切使わない純粋な実力のみの打ち合いは、次第に速さを増し、熱を増し、勢いを増していく。
そして、“純粋な腕前だけの勝負”という縛りに二人が痺れを切らしたのはほぼ同時だった。
「炎の角撃ッ!!」
「凍結剣ッ!!」
熱気と冷気が相殺しあい、その余波が空気をかき混ぜ、激しい爆風を発生させる。
炎を纏う剣と霜を下ろす剣が鍔迫り合う。互いに引かず、互いに押されず、膠着状態が続く。
「へっ……! 我慢できず先にスキルを使ったなエピーヌ!」
「何を勘違いしている。先に剣を取り出したのはお前のほうだジーク!」
「言ってろ。この勝負、勝つのは俺だ!!」
「上等! かかってこい!!」
お互い自らにかけた枷が外れたことにより、千の技を見稽古した“完全透写”の本領が、千の剣を内包する“万剣の鞘”の本領が、惜しげもなく発揮される。
次から次へと繰り出されるスキルの数々。湯水のように使い潰される宝剣魔剣。
金剛石をも砕く強烈な刺突。
それ自体が意思を持ち、猟犬のように執拗に追い回すトマホーク。
一息に対象を三つに切り裂く高速の斬撃。
自ら分子構造を分解し、霞の如き刀身を持つ刀。
振り抜いた斬撃によって生み出された真空波が巻き起こす鎌鼬の刃。
纏った闘気を飛翔する斬撃に変え放つ長剣。
様々な技が、様々な武具が、舞台狭しと放たれる。
五十もの技と剣が繰り出された頃、エピーヌの大跳躍突きがジークの盾剣に防がれたことによって、ようやく攻防の怒涛に切れ間が見えた。
やはり互いに手加減のできる相手ではないのだろう。二人は抑える様子もなく、肩を縦に大きく揺らしながら、肺にたっぷりの冷たい酸素を取り込んではたっぷりと生暖かい二酸化炭素を吐き出す。
「ハァ……ハァ……流石、手強い相手だぜ……」
「なにを……ハァ……ハァ……お前はまだ、奥の手を隠しているだろう……?」
エピーヌの問いに、ジークは肯定するかのようにうっすらと笑った。
「ばれちゃあ仕方ないな。剣聖が持つ至高の十剣、貴様になら全て見せても箔は落ちんだろう!!」
流れが、変わった。
「これなるは無数の刃で織り成された人の形なり。舞え、技巧なる剣。9番、絡繰剣“機械仕掛の人でなし”!!」
現れたのは、道化を模した機械人形だった。
四肢や胴体の至る所から肉眼ではほぼ視認できないような細いワイヤーが伸びており、それらは複雑に絡まりながらジークの十本の指にはめられた指輪へと繋がっている。
ジークが僅かに指を動かす。すると、それに応じて人形はまるで意思を持つかのように深々と頭を下げた。
「その絡繰り人形が剣聖が誇る至高の剣とやらの一つか。確かによくできているが、剣とは言えないのではないか?」
「見くびってもらっちゃあ困るぜ、エピーヌ。今からお前はこの剣で苦しむことになるんだからな! せいぜい八つ裂きにされねえよう凌いでみせろよ、誠実の勇者!!」
ジークが大きく腕を振り動かすと、人形もその動きに合わして一気に駆け出す。
絡繰剣の名に恥じず、腕から鎌のような湾曲した刃を取り出し、独楽のごとく回転しながらエピーヌに襲いかかる。
(受け流すか……!? 否!!)
絡繰剣の刃が彼女の肌を切り裂く直前、エピーヌは大きく後ろへ飛び退く。
攻撃が虚空を両断し不発に終わったかに見えた。その瞬間、空中という足場のない空間にもかかわらず人形は更に加速し、関節の可動域を超えた滅茶苦茶な動きで再び襲いかかる。
(やはり、人間の動きとは違うか!)
体勢を崩したエピーヌに追撃をかける。しかし、エピーヌは持ち前の身体能力の高さを活かして攻撃を退ける。
人形の動きは止まらない。腕、脚、胴体、ありとあらゆるか所から剣を飛び出させながらエピーヌに迫る。
数多の剣を内包したその躯体は重く、その動きは予測不能。
だが、赤髪の女騎士も負けてはいない。
縦横無尽に動き回る人形相手に、高い身体能力と多くのスキルを用いて応戦する。
刃まみれの躰と変幻自在の戦い方は確かに脅威ではある。が、エピーヌに対しては相性が悪い。
それは彼女の力をよく知るジークにとっては言わずとも解ることだろう。
ならば、なぜ? その答えは直後にわかる。
人形の手刀が空を切り、大きく空振る。
―――空振った、はずなのだ。
それなのに、エピーヌの左の袖が大きく一文字に裂け、その下の薄肌も鋭利な刃物で切られたかのように一本の赤い線が走る。
攻撃は確実に避けた。魔力を使った鎌鼬や風の刃の線も考えたが、そのような魔力の流れは感じ取れなかった。
見えない刃の正体。それは彼女の目の前に垂れ下がっていた。
血が、空中の何かを伝い、滴り落ちている。
目を凝らして見れば、その何かは太陽の光をキラキラと反射し、光の線となって絡繰人形へと伸びていた。
「鋼線……!」
「ご名答! 言っただろ? “これなるは無数の刃で織り成された人の形”って。ピノキオを操るこの鋼鉄の糸すらも、使いようによっては立派な刃に変わるんだよ!!」
背後からジークの声が飛び込む。人形の攻撃を対処しているうちに、いつの間にか挟まれていたようだ。
この位置はまずい、危険だ。
周りを無数の見えないワイヤーに取り囲まれ、前には剣で全身を武装した絡繰人形、後ろには剣聖。
逃げ場が、存在しない……!
「ッ……!」
まずは周りのワイヤーを排除しようとレイピアに魔力を込め振るう。
しかし、ワイヤーは触れた瞬間にたわみ、切断することができない。
「チッ……!」
「切ろうとしても無駄だぜ。ワイヤーは俺の指先の動き一つで張ることも緩むこともできる。お前がいかに冴えた斬撃を放とうが、弛む鋼糸を捕らえることはできない!」
退路は、絶たれた―――
―――否。まだ一つ、この包囲を抜ける道が在る。
エピーヌが駆け出す。
足が向く先はワイヤーが張り巡らされた左右でも、人形が立ち塞がる前方でもなく、それらを操る本体がいる後方。
気でも触れたか。それとも本体を叩けば人形もワイヤーも動かなくなり全てを解決できると思ってのことか。
仮に後者であるなら、それは愚策だ。
「無駄だ!」
ジークは彼女の動きに即座に反応し、人形を動かすと同時に囲っていたワイヤーを閉じ始める。
背後から高速で追いかける人形と収縮するワイヤーの檻。
エピーヌがジークにたどり着くより先に、ワイヤーが彼女を切り刻むのが早いだろう。
接近するワイヤー。極細の刃があと1メートルほどに近づく。
その瞬間、エピーヌが跳び上がり、体を捻って大きく錐揉み回転する。
そのときジークは理解した。
エピーヌの目的は自身を直接倒して突破することではない。
そう思い込ませることでワイヤーを張らせ、張りきったワイヤーを断つことが目的だったのだ!
そうと分かれば、易々と生命線であるワイヤーを切らせるわけにはいかない。
即座にワイヤーをたわませ、エピーヌの斬撃を躱そうとする。
エピーヌの回転切りを、弛むことでその身をなんとか繋ぎ止めるワイヤー。
そのワイヤーの動きに連動して人形の動きはジークの手から離れ、操作不能となった鋼鉄の肉体は慣性に身を任せ、エピーヌの背後に突っ込んでくる。
支えを失った無防備な躯体。
エピーヌはその一瞬の間隙を衝き、着地とともに体を翻し、その中心へ、レイピアの切っ先を向ける。
(しまった! エピーヌの目的は俺でも、人形を繋ぐ鋼線でもない……! 本命は絡繰剣そのものッ!!)
急いで再び操り糸に伝って、人形を動かそうとする。
だが、もう遅い。人形はすでにエピーヌの眼前。
今から操っても、確実にレイピアが貫くのが速い。
(クソ、間に合わ―――!)
迫る絡繰剣に、エピーヌは渾身の一撃を叩き込む!
「スキル“金剛砕き”ッ!!」
金剛砕き。全身全霊の力を込めた、強烈な突きの一撃。
その特性は、対象が硬ければ硬いほど破壊力を増す刺突!!
突きを受けた人形の胸部に微かなヒビが入る。
そのヒビは、まるでキャンバスに落とされた水っぽいインクのように、蜘蛛の巣の形をなぞるように、人形の胴体を覆い、四肢の中間と顔の半分まで広がり、
そして、爆ぜた。
人形の身体は六、七ほどの塊と無数の破片、内蔵していた数十の刃を散らしながら、舞台上へと崩れ落ちる。
欠片や剣が地面と衝突して奏でられる高い音の羅列は、至高の十剣の一つを突破したことを高らかに告げる。
絡繰剣を破壊され立ち尽くすしかないジークに、エピーヌはレイピアを向け、自身の勝利を大きく宣う。
「さあ、どうだ剣聖よ! 貴殿が誇る“至高の十剣”、その一つを打倒してみせたぞ!!」




