後は来年
船の上での性欲処理に関して言えば、不可避だな。やらない訳にはいかない。
調べてみると、船旅に女性を同行させるのを忌避するジンクスは無さそうだ。船に女を乗せると船が沈む、みたいな話は洋の東西を問わずに聞く、よくある話なんだけどな。そんな話が成立するにはまだ時代の変遷が必要なのかもしれない。
もしも長期の航海に出るようなら娼婦数人を連れて行くことは決定。
船では無駄飯食いを置かないという基本ルールはこちらにもあるけど、女だろうと調理をはじめ、出来る事はいくらでもある。あまり気にする必要はないな。
それと、「船の上でアイスプラントを育てることができないか」という実験を始めた。
アイスプラントは海水でも育つ野菜だ。
つまり、淡水が使えず海水しかない船の上でも育てる事が出来るんじゃないかと思っている。
もやしもいいけど、あれは水を使うからね。節水にはこちらの方が使いやすいという考えだ。
幸いにもプランターについては大根の時に作った奴があるので、実験にはそれをいくつか回すだけでいい。
悲しいけど、この手のアイテムはブームが過ぎるとこお蔵入りするんだよねぇ。
船旅をいきなりやれと言われても、経験値が足りない奴を引き連れて行くのは無謀というものだ。
なので、来年の春に合わせて試験航海というか、少し遠出をさせることにした。
船で最大10日ほど沖に出て、何かを見付けるか既定の日数が過ぎるかしたら帰ってきてもらう。
候補者はまずは公募にするけど、希望者が増えそうなのが頭の痛い問題かな。
水だけでなくそれなりの量の酒を積み、それを自由に飲めるという特典も話してあるし。
俺の頭の中では船旅には酒樽を積むものだって考えがあるんだよ。水よりも酒の方が安い世界の話だって分かっているけど、それでもそこに何らかの意味があるかもしれないし。素人としては変にセオリーから外れる事をしたくないのだ。
当たり前だが、グラメ村では酒の方が高価である。というか、どうやったら真水より酒の方が安くなるんだと言いたい。酒を造るのにだって水は要るんだぞ?
そうやって船旅の準備を進めているが、この話が形になるのはもう少し後だろう。
それよりも、いくつかの結果が出たのでそちらをまとめておこう。俺にとってはそちらも重要な案件なので。
言葉にするととても簡単なんだけど、その後を考えると割と難しい話なんだよな。
ヤム芋の大量栽培に成功したのと、カカオがとうとう実をつけたって話は。




