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エロ事情

 寝屋を共にしなかったのは、俺がヘタレだからではない。本妻が幼すぎるからだ。

 初潮前の女の子は、嫁であっても手出し厳禁。年齢以前の問題だ。そして長子継承のルールで他の嫁にも手が出せない。


 もっとも初潮後であれ10代前半を孕ませるとか鬼畜な事はしたくないので、お願いだからあと5年は待ってほしい所である。無理だろうけど。

 その時が来たら覚悟を決めないといけないんだよなぁ。憂鬱だ。



 本当なら夜の作法をアシュリーから学ぶ予定だったのだが、俺がそっちの知識を持っている事を知ると彼女はお役御免になった。

 まぁ、童貞と処女じゃあ大変だろうし。片方は経験者の方がいいなら、普通は男に経験を積ませるもんだ。アシュリーたちは、そういった知識を俺に教える役割もあったわけだ。


 こちらでも結婚前の娘には純潔が求められるし、俺にも浮気をしない事が求められるが、この辺は建前でしかない。

 男の当主が遊ぶのは甲斐性があるとして立派な事という風潮もある。浮気という罪については神殿の掲げる正しい人のあり方ってだけだし、あえてそこから逸脱するのを推奨するのも傲慢な奴にはよくある事だ。


 この辺は男優位の社会特有の事情だよな。



 そうそう。この世界には処女権とかいう、領主が領民の娘の処女を奪うような悪法が存在しない。処女税とかも無い。あったとしても俺は要らんよ、そんなの。

 処女の破瓜の血を穢れとか言って、童貞が処女膜を破ると子供が出来なくなるとか言っていた文献もあるけど、創作話なのか実話なのか証明されていないと聞いたことがあるけど。どっかのエロ領主なら言った事もあるんじゃないかね?





 それにしても、嫁が9人なら子供は最低18人を望まれる事になるんだよな。出来れば36人以上と。


 子供の数については嫁1人に2~3人が当たり前で、出来れば4人以上が望ましいとされる。医療技術が未熟な分、数でカバーする考え方だ。

 子供がちゃんと取り上げられる確率は8割程度。5回に1回は失敗する。嫁の方の死亡率も高く、出産で死ぬ確率は10%と非常に高い。公衆衛生の考え方があってもこの程度だ。


 産まれた後も15歳まで育つ確率が50%未満と、病気や事故で死ぬ確率がとても高い。50歳以上まで生き残る確率位に至っては10%を下回る。

 魔法があるんだし、もっと長生きするような気がしたけど、それで生き残るのはごく一部の有力者だけ。全体を見れば魔法なしとあまり変わらない。


 それに付き合う俺は、長生きできるかな?

 魔法があるからさ、病気や怪我で死ぬことは無いと思うんだ。

 けど、腎虚になる可能性は否定しきれない気がする……。


 回復魔法は効いてくれるかな? かなり切実な問題なんですけど。

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