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鶏の餌と卵の味

 鶏小屋は、50㎝ぐらいのブロック塀の上に高さ1.5mの金網を設置し、木の板で屋根を取り付けた。広さは20m四方だ。

 一部に窓も何もない木組みの小屋を置き、中に藁を敷いて置いた。


 25羽の鶏に広いか狭いかは知らないが、とりあえずこれで様子見をする。



 餌については海藻と魚粉、あと適当な何かを与える事にした。

 適当な何かには卵の殻を作るのに有効だろうと、粉々に砕いた貝殻を混ぜている。他にも石灰石も少し混ぜている。これもカルシウム源になると聞いたことがある。


 海藻類が多いとヨード卵になるらしい。なんでヨード卵なのかは知らない。ヨウ素卵じゃいけないのだろうか? 海藻は漁師チームが寒い海の中から引き上げてくれた物を与えている。

 卵は良質なたんぱく質と言うし、タンパク源の魚粉も与える。粉にした骨も食べればきっと健康。これも漁師チームの頑張りである。

 貝殻や石灰を与える事で卵の殻に必要なカルシウムが補給され、定期的な排卵を促すという。鶏が卵を産まない理由の一つはカルシウム不足とも言うからな。あとは日照時間。やっぱり漁師チームの以下略。


 出来ればトウモロコシも欲しいけど、トウモロコシはまだ見つかっていないんだ。諦めるしかない。

 大豆も鶏の餌にいいって言うけど、大豆は生産量が少ないからな。増やすか? 今のところは見送りで。


 ……現状、鶏の餌は漁師チームの頑張りによって支えられている。

 仕事が増えたけど、寒い中で海に行きたくはないだろうけど、頑張れ。それが海の男の生き様だ。





 雄鶏と雌鶏を一緒にすると有精卵が。

 雌鶏だけで固めておけば無精卵が。


 鶏は雄を無視して卵を産めるので調べるのが大変ですな。



 まだこの時代では卵目的の鶏とか肉目的の鶏とか考えられていない。

 とりあえず、食肉用鶏。卵もあれば食べるよ。その程度の認識だ。


 ただ、卵については衛生面の問題があるから食べる人間が少ない。現代でもアメリカでは生卵禁止とか法で定められている州があるぐらいだし。

 と言うのも、排卵の穴とケツの穴が同じだからなんだよ、鳥類は。


 雌鶏は20羽もいる。雄鶏は5羽。こちらのリクエスト通りである。

 ちなみにヨカワヤがここに持ち込むまでの話では、一日に産む卵は多くて6個。少ない時は2個だったという。

 卵を食べたのか確認してみたが、ヨカワヤは一つも食べていない。ヨカワヤ以外が食べていた。どうやらヨカワヤは卵が嫌いらしい。

 

「だって、美味しくないですからー」

「調理法が悪い」

「えー」


 与えていた餌は、野菜くず。鶏の餌としては高級な部類で、悪くない。鶏の卵の味は餌に左右されるので、変な物を食べさせていればお味も相応になるけど、野菜なら問題ないはず。

 なのに美味しくないとなれば、後の問題は調理法ぐらいだ。

 焼く前に塩を使って混ぜたか? 焼き過ぎていないか? それとも――


「茹でましたよ、ちゃんと―。塩で食べてみましたけどー、私は要らないですねー」


 茹で卵か。

 茹で卵ってわりと個人の好みが別れるよな。前世では嫌う奴もそれなりに居た。俺はサラダとかでよく使うほど好きだけど。

 それ以外の調理法についてはそのうち教えてあげよう。


 まぁ、ヨカワヤが卵嫌いでも特に問題ないけど。この村に住むわけでもないし。

 俺の好物、カツ丼や親子丼とかは美味しいのでレシピを紹介――って、米が無いわ!!

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