No.5 そう簡単に死ぬとでも思う?
主人公:やっと出番キターーーーー
ドサッ!
とりあえずだが早速仲間が一人、戦闘不能となった。
え?俺が殺したって?ちげーよバーカ、今撃ったのは特殊ゴム製スタン弾であいつはただ気絶してるだけだ。
「ZZZzzzzzz.....」
ほら、死んで無い。
だが、多分5分で起きる。
あ、そうだ、本題に戻らねぇと。
とりあえず、うるさいオカマの方に顔を向けた。
「何だかものすごく待たされた気がするけど、まあいいわ!ぺっちゃんこに踏み潰してあげましょうか?それとも降伏して私のモルモットになる?」
巨大なアンドロイドのボディの真ん中あたりから声が聞こえた。
どっちも嫌に決まってんだろ。あ~ジャンクにしてやりてぇ。
だが、こいつを鹵獲して持ち帰らないと俺がジャンクになっちまう。
奴が起きるまでの時間も無いし、急がねぇと。
とりあえず『アレ』使うか、出し渋っても意味ねぇし。
『アーマータイプチェンジ、スケイルファンネル チェンジ』
声のトーンが高く聞こえるが、気にしたら負けだ。
アーマーの大半部分が消滅し、また新しいパーツが現れボディに装着される。
ちなみにこの変わるまでの時間はたった3秒なのですぐに終わる。
その姿はまるで鱗のような物がボディ全体を覆うように並んでいた、まるでRPGの勇者とかがよく付けているような姿だった、しかも羽根付きで。
その羽根も、同じような鱗で出来ていた。
しかしオカマはその姿を見て高らかに笑った。
「オーッホッホッホ!!!!そんな姿になったとしても、この私に敵うとでも思ってるの?!・・・・なめんじゃないわよ!!!!!!!!」
そう叫ぶと、肩についている大型のビーム砲から一発、高出力のビームが放たれた。
しかし零は除けようとはしなかった。
つぎの瞬間、零を中心にフィールドが吹き飛んだ。
避難していたコドモの何人かが小さな悲鳴を上げる。
「オーッホッホッホ!!!!犬死にとはなんて情けないの!あんなに格好つけて!!馬鹿みたい!!!!!」
しかしその笑い顏はすぐに驚愕の表情に変わった。
零が、表情一つ変えずにそこに立っていた。
羽根の鱗が数枚、減っていた、いや、彼の周りにその鱗がふわふわと中に浮き、まるでUFOのように、一定感覚で動いて止まるを繰り返している。
そのうち六枚の鱗が、六角形のビーム壁を形作っていた。
「てめえの力はこの程度か?」
オカマが少し戸惑っているように見えた。
「そんなワケねェわ!!!!!こっ、こんなの全然本気なんてダシてネェし!!!くっ、食らえええェええェええ絵ぇェェェ!!!!」
今度は巨大な拳を振り下ろして来た。
いやいや、絶対動揺してるって。
零が軽く指をパチンと鳴らした。
その音に合わせて二つの鱗が向かい合わせになり、一本のレーザーのラインが現れ、拳の軌道に重なる。
拳がラインに触れる、しかしなんの抵抗も無く、スルッと通り抜ける。だが、次の瞬間、拳は『真っ二つ』になった。
主人公:やべっ、手壊しちまった。