寝る前の
どうも、秋雨です
とても止めてしまいました
「気になること、とは?」
「や、俺の気のせいかも知れんけど、なーんかやたらとフードを気にしてたというか………」
「顔を見られたくないということか?」
「うーん、それとはなんかちゃう気がする」
「ふむ、とりあえず監視してみるか。罪人だと捕まえねばな」
「そうやな」
「あー、やっと休めるー!」
ぼふっと背中からベッドに倒れこむ。
「あんまり騒ぐなよ」
「わかってるわかってる」
注意してくる紘斗を軽く流してちらっとヨイチのほうを見た。
「あああ、シリティアは大丈夫だろうか、怯えてないだろうか。今すぐにでも抱きしめたいのにこの壁が邪魔をするー!」
壁にくっついて号泣していた。
………壁を壊さない限り放置で!
「にしても王都って物騒だよな〜」
「だな。これからは気を付けないと」
「あの兄ちゃんがいなかったらどうなってたことやら」
「全くその通りだ」
少し思い出したのか、紘斗の顔色が悪くなった。
そういえば、
「あの兄ちゃん、なんか不思議な雰囲気だったよな」
「ああ、そうだな」
「オレ、あの兄ちゃんにまた会う気がするんだよな〜」
「同感。仲良くなれたらいいな」
ふたりで話していたら大きな音をたててドアが開いた。
敵襲!?
近くに置いておいた木の棒を掴んでドアのほうを向いた。
そこにいたのはシリティアで、ほっとしたのも束の間、オレは敵より恐ろしいものを見た。
「………ちょっと…?」
部屋の温度が3度ほど下がった気がする……。
「騒いでたのはヨイチね……?」
「シリティア!!ああよかった、何事もなさそうで!」
「う・る・さ・い!」
飛んできたのは枕。
それは見事ヨイチに命中。
「ぶぐっ!?」
当たったと同時に埃充満。
「げほっ、げほげほっ、うえっ」
「私たち、これから寝るの。だから静かにしててよね」
にいっこり笑うシリティア。
こ、怖ぇ………。
「あ゛い゛……」
咳き込みすぎて苦しいはずなのにそれでも笑顔になってるヨイチはドMか。いや、それよりも部屋の換気を!
こっちまで咳き込みそう!!
時間かかったくせに短いし内容が薄い……
次は紅さん!