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砂埃やばい!

お待たせしました、秋雨です

紘斗が持っている灯りを頼りに奥へと進んでいく。

「ヨ、ヨイチー」

「そんなんじゃ聞こえないだろ。もっと大きな声でー、さんはい」

「ヨイチーぃ」

「………はあ」

さっきからこれの繰り返し。

わざとじゃねーし。

「歩きづらい。そろそろ離せ」

「無理無理無理!」

「……………はあ」

ため息つかれたって無理!

恐る恐る歩いていると、首筋に冷たいものが落ちてきた。

「っ、ぎゃあああああ!!!」

「うわあああああ!!!」

オレが叫ぶと紘斗が驚いて叫んでいた。

これぞ叫びのハーモニー。

「いきなり叫ぶなよ!」

「だっ、首っ、ぞわって!」

「はあ?」

必死に言ったのに伝わらなくて、落ち着けよとなだめられた。

「それで?」

「首に冷たいものがかかってぞわーで叫んだ」

ん?自分で言っといて何だが、これで通じるのか?

「あー、はいはい」

お、おおう………。

通じてる………。

「それ多分水滴だ」

ほら、と天井が見えるように松明を掲げる紘斗。

確かに今にも落ちてきそうな水滴がたくさんあった。

「マジか………」

水滴でビビるオレって……!

「ほら、早く行くぞ」

「うぃ」

若干落ち込みながら再び奥へと進んでいく。

少し進んだところで、分かれ道にぶつかった。

「………どっちだ?」

「右」

「秋弥、根拠はあるのか?」

「ない」

「おいおい」

人生勘で動くことも大切さ。

「さあ行くぞ!」

気合いをいれて足を踏み出す。

すると景色が変わった。

いや、コケただけッス。

「秋弥!?大丈夫か!?」

「…………いてぇ」

地面にぶつけた頭を押さえながらゆっくり立ち上がる。

うお、頭がぐらぐらする………。

バランスをとろうと壁に手をつく。すると、

「お?」

手をついたところの壁が倒れた。

ズズー……ン………

「っ、秋弥!?」

後ろから紘斗の声が聞こえるけど、砂埃みたいなのが邪魔でよく見えねぇ……。

「紘斗ー、こっちー。げほっげほっ」

ぐあー、喉がーっ!

目がーーっ!!

しばらくすると砂埃も収まってきて、目も復活した。

「なんかこの先って基地ありそうだよな」

倒した壁の先に続く階段を眺めながらポツリと呟く。

「せめてここを誰かが通ったっていう証拠がほしいよな」

だよなー。

「ま、悩んだって無駄だ!行動あるのみ!」

「ちょ、秋弥こういうの苦手なんじゃないのか!?」

「いや、冒険みたいで面白いじゃん!」

笑いながら言うとため息をつかれた。

なぜだ!



次は紅さん!


頑張って!

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