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意外な正体


いつも短い秋雨です


今回は長めのつもりです!

う、動いた……だと………!?

「み、見間違いじゃあ……」

声が震えてるぞ、紅葉。

「絶対動いた!」

紘斗の後ろに隠れたゼファロスが必死に主張していた。

「まさかホントにお化け……!?」

真剣な顔のヨイチ。

普通だったら笑うのに今はそれどころじゃない。

「だ、誰か捲ってこいよ」

紘斗の顔が心なしか青い。

「お、お前が行けよ」

「嫌だ!ヨイチが行けよ」

「僕はシリティアの言うことしか聞かない!」

「まだそれ言ってんの!?」

こいつ意外なところで頑固だな!

「シリティア、なんか言ってくれよー……ってシリティア!?」

ヨイチを動かすにはシリティアが一番。

ということでシリティアに声をかけたがなんと放心状態。

オーマイガット。

「シリティアあああああ!!!」

そんなシリティアに抱きつこうとしたヨイチは夕花の鉄拳を受けていた。

「ふう」

何時もより威力が高かった気が………。

「お、おい、大丈夫か?」

「………………」

余程効いたらしいな……。

ちょっと同情する……わけないか。自業自得だし。

「全く、情けないな。男なら格好良く逝ってこい」

え、漢字違っ……!!

「な、秋弥?」

まさかの指名かよ!

オレ死ぬし!!

「紅葉ー………」

紅葉に助けてと訴えてみた。

「えっと、頑張って」

………ああ、通じなかった。

こうなったら紘斗に……!と考えてそちらに向くと我関せずでゼファロスを宥めていた。

くっ、腹を括るしかないのか!

「…………よし」

慎重に一歩一歩進んでいく。

ゆっくり、ゆっくり……。

白い物体まであと一歩というところでそれは動いた。

思わず足を止める。

白い物体はごそごそと動いた後、ピタッと止まった。

その場にいた全員が息をのむ。

そして―――白い物体がいきなり大きくなった。

「〜〜〜〜〜っ!!!」

それと同時に皆倉庫から飛び出した。

オレ?もちろん置いてかれたよ。

足が動かなくて逃げれなかったんだ!

どうしようかと悩んでいたら白い物体から白いのが無くなった。

正確には白いシーツが落ちた。

「ん?シューヤじゃないか。こんなところで何をしてるんだ?」

今度こそ逃げようとしたオレにかかった声。

って、この声は………。

「……………カウジェ?」

「ああ」

てことは、今回のお化け騒動の原因はカウジェ?

「………なんだよそれー」

「は?」

なんでもカウジェはこの倉庫で探し物をしてたらしい。

そしたらなんか騒がしくなって見てみたらオレがいた、と。

「とりあえず、依頼完了っと」

「なんの話だ?」

「気にすんな」

カウジェには後でちゃんと説明してもらうとしよう。

これにて一件落着ーってな。



この後カウジェはあの倉庫でしてたことを皆に話してお化けがカウジェだと知った子供達は泣きながら怒って、紘斗達は軽く呆れていた。

子供達の反応にどうしたらいいのかわからず(原因が自分だから)慌てていたカウジェは当分忘れないと思う。


依頼完了!


次は紅さんよろしくー

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