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あなたの命令?喜んで!

どうも、プー太です。


いやぁ…2回目回ってくるのが早かった。

 頑張って書こうと思います。

ふんふんふ~ん。

僕はシリティアの家までの道のりを歩いていた。いや、若干スキップ混じりなのかもしれない。

でもそんな僕の心は複雑だった。

シリティアに会いに行ける上、同じ空間で同じ空気を吸って一緒にお話もできるというイベントで地に足も着かない思いが半分に、いらない奴らに会わないといけないといういらないオプションが付いてくるせいで気乗りがしない部分があるからだ。

昨日は最悪だった。

あと少しでシリティアの前で戻してしまいそうになった。あいつ等のせいで(実際は違う)。

シリティアは僕がゲロをどこでも吐く変人だと勘違いしてないだろうか…。

それとももっと悪いとらえ方をしてるのだろうか。

…不安だ。こうしちゃいられない。

「シリティアーー!いま誤解を解いてあげるからねーー!」

僕の声は青く晴れ渡った空に吸い込まれていった。 


「シリティア!」

「うるさい」

扉が外れるくらいの勢いをつけて部屋に乗り込んだ。

中にはあの4人と、愛しのシリティアがいた。

「シリティア誤解だ!」

「…私がいつ、何を、どう誤解したってのよ。しかもその息切れ気持ち悪いんだけど」

「うわー変態だ。警察!警察を呼ばねえと!」

「秋弥この世界に警察なんていないんだ」

シリティアの前に男共が立ちはだかり壁を造るが蹴散らしてやった。

愛に勝るものはこの世に有りはしないのさ!

「あぁシリティア…そんなつれないところも素敵だ」

手を取って甲に口付けをしようとしたところを交わされて、一瞬のうちに手を踏みつけられた。

手を踏まれてる…。

うわあ、足のラインがなんて美しいんだ…。

「なんなんだコイツ。ヨイチじゃないぞ、ただの変態だ!」

「そうだな。それが正しい」

「二人とも、真似して踏もうとしちゃ駄目だから!」

「君たちは黙っててくれないか。集中できなじゃないか」

「「何にだよ」」

全く騒がしい奴らだ。邪魔ばかりしていったい何がしたいんだ。

「ユーカ…」

顔をしかめて小さく呟いた彼女はなぜか泣きそうになっていた。

それを見ていままでだんまりを決めていた女がこっちに歩いてくるとニッコリと黒い笑顔でほほ笑むとシリティアに耳打ちをした。

「…わかった」

で、その後になぜかそいつにも手を踏まれた。しかも全体重をかけて。

「いたたたたっ」

「もう一度言う。うるさい」

そして、もう一度強く踏むと絶対零度の笑みを浮かべて僕を見降ろした。

ぶるり。

背筋がゾクゾクした。冷や汗が滝のように流れ出るほどに。

それはそれはもう恐ろしかった。息をするのを忘れてしまうくらいに。

「次はない。…わかったね」

「は、はい!」

「「うわ~魔王降臨」」

その時理解した。こいつだけは怒らしてはいけない、と。

踵を返してベッドに倒れこむと魔王は眠りについたようで小さな寝息が耳に届いた。

「…おい」

「なんだあいつ…人間じゃない…魔王だ…漏らしたらどうしてくれるんだ…」

「おい!」

しまった!話しかけてくれるとは思っていなかったからシリティアの言葉を聞き逃してしまうところだった。危ない。

一言も聞き逃さないよう全神経を耳に集中させた。

「お前、仲間にしてやったんだから私の言うことに逆らわないこと」

私の言うことに逆らわないこと?もちろんだとも!

君の為なら火の中水の中…どこへでもお供するに決まってる!

「いい?」

「はい!」

「なら…お前は私の下僕に決定!これで一件落着!」

「よろこんで!」

シリティアが僕を下僕にしてくれるなんて夢みたいだ。

思わず涙が溢れてきた。

「マゾだ…紘斗、俺初めて本物をみた…」

「心配するな俺もだから…」

「一生ついていく!絶対ついていくからね!」

――そんなこんなで僕は名誉なことにこの2日でシリティアの下僕となり、以前は見つめることしかできなかった生活が終わった。

こんなに嬉しい出来事は二度とないだろう。

心の底から強く思う。

 本末転倒ってこのことをいうんですね。

 場違いな気がしてきました…。

 なので、次回はちゃんとできると嬉しいです!

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