……仕方ないわね。
ぷー太さん、よろしくです!
紅です。
「シリティアー…………。」
秋弥は呆れた目でシリティアを見る。
「私は悪くないわよ!
あいつが……私の話を聞かないからっ……!」
うっすらと涙を浮かべるシリティア。
ヨイチさんを相当受け付けないらしい。
「えぇ~…本当に仲間に入れるのか?」
紘人はみんなとアイコンタクトをとりながら、そう言った。
夕花は小さくため息をつく。
「本人はその気だし……仕方ないじゃないか。
それに……人が増えれば、できることが増えるだろ……。」
なんだか夕花の笑みが、黒く見えるのは……気のせい?
うん、気のせいだと思いたい。
「い、嫌よ!
なんであんなやつを仲間に……!
ストーカーみたいで怖いじゃない!」
シリティアは夕花をキッと睨みながら、
悲鳴にも近い叫び声をあげる。
たしかにストーカー気味で怖いところがあるけれど、
あの時はシリティアを助けてくれた。
だから悪い人じゃないと思うんだけどなぁ……。
でもあのストーカー気味なところは、
本気で直したほうがいいと思うけど。
「シリティア、別にいいと思うよ?
それに断っても来るんじゃないかな、ヨイチさん。」
私がそう言うと、夕花はうんうん、とうなずいていた。
「クレハが言うんなら仕方ないわね……。
本当は嫌だけど。」
シリティアにしては素直だ。
そんなシリティアの言葉を聞いて、夕花が黒い笑顔で、小さくガッツポーズをしていたのを、
私は見逃さなかった。
――一体何をするつもりなんだろう……。
背中に冷や汗が伝うのを感じる。
ヨイチさんは夕花の手によって、どんな目に遭うんだろう。
なんだかヨイチさんに同情しそうだ。
「じゃあ明日から来てもらおう。
それでいいよな?」
今度は爽やかな笑顔で、夕花はそう言った。
なんかごめんなさい。
次はぷー太さん!
よろしく!