いち
わたくし、飽き性なので何かの拍子に打ち切ったり、無理矢理完結に持って行ってしまうかもしれませんがどうぞ続く限り見てやって下さい。。。
まだどうなるか分かりませんがとりあえず残酷な描写はアリにしておきます。
三月。毎年この月になると街の代表が四月からの新入を捜し、一斉に国を出る。
その中に彼らは居た。
「ねぇ龍哉ぁ、今年はどんな子?」
と、嵐。
「女の子」
龍哉が答える。
「女の子かぁ…珍しいね。かわいい子かな〜?」
嵐の周りにお花が咲き乱れている。
「…。あ、写真あるけど?」
「見せて見せて〜っ」
「ほい」
龍哉は持っていた写真を渡した。
「へぇ〜、大人しそうな子だね。…けど、カワイイじゃんっ」
「何、狙ってんの?」
「いいじゃん」
「バカ、10個も年下だぞ?」
「恋愛に年齢は関係ありませんっ!!」
「あっそ」
「で、この子名前は?」
「えっと…」
ポケットからメモを出す龍哉。それを読み上げる。
「名前は下山さや、17歳。…なんか期待の新人らしいぞ?」
「ふ〜ん。こんな子がねぇ」
「まぁ、会ってみなきゃ分かんねぇけどな」
「だね」
そんな話をしながら二人はある一軒の家に到着した。
「おーい。裕也、居るかー?」
コンコンとドアをノックしながら龍哉が呼んだ。
「はいはーい。居ますよー」
中で声がした。
「入るぞ」
「どーぞー」
中に入ると、いつものように白衣を着た裕也が立っていた。
「久しぶりぃ。龍ちゃん、嵐くん」
その挨拶に嵐が
「久しぶり〜」
と返した。
「あ、そうだ。準備、できてるよん」
そう言って裕也は部屋を出て行った。それに続いて二人も部屋を出た。
それから三人は階段を降りて、地下室に着いた。その部屋の中央には大きな穴が空いていて、中が七色に光っている。そしてその周りにはソファやテーブルが置かれていた。
「そんじゃ、行こっか」
と、嵐。
「うん」
龍哉が返事をする。
「じゃーねー。いってらっしゃい」
ニコニコしながら裕也が言った。
それから、龍哉と嵐は穴の中へと消えた。