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愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

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 わたしたちがいる広場のまさに真上を、翼あるでっかい爬虫類が飛んでいく。ものすごいスピードのためじっくり観察する余裕なんてないのと、そもそも下からではお腹側しか見えないわけで、わたしには昨日見た竜と同じ個体かどうかぶっちゃけまったくわからないんだけど、周りから「スルフェルだ」「戻るのか」とぼそぼそ囁く声が聞こえてきたので、あれが昨日伝令で飛んできたマルロー卿 with 緑竜スルフェルであるらしいです。お腹側を晒しながら猛スピードで通過していく竜の判別なんかよくできるな。あれでちゃんと見分けられる人がいるのにちょっとびっくりしてしまう。実は個体差がめっちゃあって一目瞭然だったりするの?

 ちなみにスルフェルの色違い同種生物のリオニルは、スルフェル通過時に頭をもたげ翼を広げかける動きを見せた瞬間、オーリ君に抑えられて肩乗りドラゴンから小脇に抱えられた小荷物ドラゴンにクラスチェンジしてました。昨日ラシェト卿たちのところで鷲獅子を見たときもそうだったけど、上を大きな生き物が飛んでると釣られて飛んでく感じかこの白いの。

 やや褪せた感じの草色をした竜がぐんぐん高度を上げながら遠くなっていくのを見送りながら、結局スルフェルを間近で見ることできなかったなーと少し残念に思う。なにがなんでも見たい!ってほどじゃなかったけど、でも見たかったなー人間を乗せて飛べるサイズのドラゴン。そのうちまた来るんだろうか。今度は別の竜が伝令で飛んできたりするのかな。

 ところで竜のカラバリってどんなもんなんですかね。緑竜スルフェルは前述のように草色っぽい緑系で、リオニルは真っ白と見せかけて部分的に光の加減で青系の光沢を帯びる鱗がありって感じだから、もう全然色が違うんだよねー。緑と白がいるなら赤に青に、あと黒いのもいるのかな。黒竜とか絶対に格好いいよね。黒はなんかそれだけで格好よさプラスだもん。猫だって黒猫は可愛いながらも格好いい寄りだと思います。

 スルフェルの後ろ姿があっという間に豆粒ほどの大きさになり、なんとなく揃って見送っていた広場の人々がそれぞれの用事に戻るべく動きだそうかという空気になりかけたタイミングで、また鐘の音が響いた。また!?

 今度の鐘も九時のお知らせの鐘とは違う、多方向から聞こえてくる高めの音の鐘だ。かんかんかんかんかん、と短い間隔で五つ続く音。数秒空けて再度、鐘の音五連。

 今度はいったいなんなんです???


※書いている人間は絵文字、とりわけ黄色のフェイスマーク全般があまり好きではないため、リアクション機能の使用は控えていただけると助かります。

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