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愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

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 広場、と言いつつ平らなスペースではない。全体の三分の二くらいが階段状になっていて、途中の数ヶ所に平らな部分が挟まっている感じ。

 ここにもなにかを売る屋台を出している人がいるけど、広場がこんなのなため場所の確保がちょっと大変そうだ。段差をものともせず強引に販売台を展開している露店主もいたりする。

 人は多い。数人連れ立っているグループが多めに見える。

 そして変わった格好をした人が目立つ。具体的には、クルセルさんやジルドナート青年たちと似たような格好。ざっくり言ってしまえばちょっと丈夫そうな革の防具っぽいものや厚手の外套なんかを身に着けた帯剣勢。こういうのが(推定)冒険者のスタンダードスタイルらしいです。

 広場の中では最も高くなっている部分に面して、アーチと柱が並ぶ歩廊を前面に有する大きな建物が建っている。上部が時計塔になっていて、歴史ある博物館なんですよ~とかお役所の庁舎なんですよ~と言われれば素直に信じられそうな外観。ここが観光地なら、広場とセットで定番観光コース入りを狙える。

 人の姿が特に多いのがこの建物の歩廊のあたりだった。少し距離のあるところで立ち話をするグループもちらほら建物のほうを窺いながらだったりと、明らかにここになにかがあるようだ。あと、柱の向こうに制服姿の人がちらほら見える。

 オーリ君とジルドナート青年たち一行が真っ直ぐ向かうのもこの時計塔がある建物だった。

 わたしたちが――まあわたし自身はオーリ君の肩に乗っかってるだけなのでわたしたちって言い方するのはちょっと違うような気がしなくもないけど、とにかくわたしとリオニル乗せオーリ君を含む一行がもう数歩で歩廊にさしかかるというところで、不意にかーーーんという音が響いてきた。

 この音はあれだ、鐘の音。さっきの九時のお知らせの低い鐘の音じゃなくて、昨日も鳴っていた伝令のスルフェルが降りてきたときの、街のあちこちから聞こえてきた高めの音の鐘。


※書いている人間は絵文字、とりわけ黄色のフェイスマーク全般があまり好きではないため、リアクション機能の使用は控えていただけると助かります。

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