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この白ちま竜、ハチドリ式羽ばたき回数勝負するでもないのに普通にホバリングするんだよね、風のない屋内で。広げられればしっかり大きさのある翼で羽ばたきまくり方式で空に挑まれてもアレだけど、なんか釈然としないものを感じてしまう。もうちょっと物理法則さんのことは尊重してあげたほうがいいと思います。
さて、現在リオニルを追いかけてお城の中を移動している最中である。わたしのことを妙にどこかに誘導したがってるみたいだから、仕方なく。でないとまとわりついて離れなさそうだったし。
建物を表側、裏側で雑に二分割すれば、厨房付近は裏側に分類される。裏側って要するにお店ならスタッフオンリーってなってるエリアね。使用人が行き来するところで、お客さんの出入りは想定していないような。
厨房を離れ、ばっさばっさ飛んだり気まぐれで歩いたりするリオニルを追いかけてちょこちょこ足を動かすことしばし。どうでもいいけど、リオニルについてくのけっこう大変なのですが。主に移動スピードの差のせいで。なんで食後間もおかずに小走りしてるんですかねわたしは。もう、勝手にどこかへ一匹で飛んでったらいいんじゃないかなー……と言ってやりたいんだけど、少し距離が空くとすぐに引き返してきてくるるくるるうるさいし。
で、しばらくいって二回ほど扉を通ったところで裏側から表側エリアに出たらしい。扉一枚挟んで廊下がシンプルな床からモザイク模様のお洒落な床に切り替わったり、壁に等間隔で設置されているランプの意匠が少しだけ装飾感多めになったり、柱と柱の間に鮮やかな色のタペストリーが飾られていたり、かなりわかりやすく違いがある。裏側も片づけと掃除が行き届いていて明るくて悪くなかったけど飾り気はあまりなかったからねえ。
本来ならしっかり閉ざされ表と裏を厳密に区別しているはずなんだろうなーと思われる扉は、床に置かれた小さめのチェストだかなんだか、木製の収納っぽいもののおかげである程度の隙間を維持したままの開きっぱなしになっている。具体的にはリオニルが悠々と通り抜けられるくらいの隙間ですね、はい。こいつ一匹のためになんか色々大変そう……。
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