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愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

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 このお城の建物全体が完全に魔法前提仕様というわけでもなく、厨房では魔法の灯りの他にオイルを燃料にする普通の照明も使われていたし、薪が大量に用意されていたから調理に使う火はおそらく普通の火。廊下の壁に等間隔に設置されているランプは使用されておらずランプのそばに作り出された魔法の灯りが照明役を担っていたけど、照明器具があるのだから魔法がなければってこともないのだろう、たぶん。

 オーリ君はデスクでなにか作業をしている最中だ。入浴後はずっとこれである。

 なにをやっているのか気になってちょっと見にいってみたんだけど、わたしにはさっぱりわからないことをやってた。

 広いデスクの上に用意されたのは何枚もの金属の板、厚さは数ミリでサイズが……これだと紙のB7をややスリムにしたくらい、になるだろうか。金属類には詳しくないので素材はわからないけど銅っぽい、色が。

 それから、かっちりした作りの重そうな箱。箱の中身は布で個包装された親指の先サイズのものがたくさん。この中身にちょっかい出そうと前足を伸ばしたら即座にオーリ君に阻止されました。

 しばらくデスクの上に居座ってオーリ君の作業を観察していたけど、本当にどういう目的でなにをやってるのかさっぱり。とりあえず魔法関係なことだけはわかるけど。あとオーリ君はペットの小動物相手にお喋りしまくるタイプの人間ではないということもわかった。

 手順その一、箱の中から個包装されたものを一つ取り出し、布の中身をデスクの上に置きます。

 手順その二、金属板を一枚、手に取ります。

 手順その三、なにかやります。

 以上。おしまい。

 端から見ていてもなにをやっているのかわからない手順三を終えると、なにがどうなってこうなるのかは不明だけど、金属板に焼きつけたように模様が現れる。その状態になれば完成らしい。なにが完成したのかは知らない。

 推定完成状態の金属板を見ると、模様は殿下やオーリ君の手にある植物モチーフのあれと同じだった。棘のある蔓植物。それの一部を取り出して金属板の真ん中に描いた感じ。

 なにに使うんだろうね、これ。飾り?

 ていうかこれ、これに似たようなものを昼間見かけたような……?


※書いている人間は絵文字、とりわけ黄色のフェイスマーク全般があまり好きではないため、リアクション機能の使用は控えていただけると助かります。

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