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居間の四隅と中央の天井近く、デスクの真上、サイドボードの上の置き時計のそば、それからドアストッパー代わりを務める置物の上、寝室のほうにも小さいのがひとつ、部屋の至るところにあるのはオーリ君が自力で生み出してばら撒いた魔法の灯りである。何度かやってみせたなにもない空中に指先で文字を書く動作、あれで部屋に入るやぱぱっと灯りを用意してしまったのだ。
これすごいんだよ。一見するとウズラ卵サイズのなんかぼんやり白っぽいのがふよふよしてるなーとしか思えないんだけど、他に照明ゼロの広い部屋がちょっと薄暗い気もするけどまあこんなもんじゃない?レベルにまで明るくなってるんだもん。魔法があれば照明器具要らずって魔法の存在が便利すぎる。
ちなみにドアストッパーと化している置物、陶器と金属とガラスが組み合わさってできているやつなんだけど、よくよく見るとこれの正体がお洒落デザインのオイルランプだったりする。ガラス部分なんかぴっかぴかでランプとして使われた形跡はまったく見られない。ランプの存在意義が行方不明。おそらくは重量があるからって理由でドアストッパーに転用されたんだろうけど、こんな明らかな割れ物ドアストッパーにするのはどうかと思いますー!
サイドボードの上によじ登り置き時計そばの灯りに近づいてみると、至近距離にまで寄ってもほとんど熱が感じられない。仄かに温かいかも?くらい。火傷の心配する必要がなくていいですね。
照明は思いっきり魔法頼りだけど、お風呂もかなり魔法ありきだった。
浴室にはハンドルを動かすと水が流れ出る水栓があって、それでバスタブに水を張るまでは魔法関係なしなんだけど、そこから水を適温のお湯にするのが魔法なのだ。オーリ君、自力で水をお湯にしてお風呂に入ってました。
完全に魔法前提仕様である。
魔法使えない人はどうするんだ、これ。
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