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愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

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 とたたと軽い足音、ばさり、皮膜の翼が動く音、時折くるる……とという鳴き声。

 リオニルのくるくるる~っていう声、育ったらいずれぐるるるになるんですかね。

 部屋の中を走り回り(たまに飛び)ボール遊びに興じるリオニルを眺めながら、わたしはそんなことを思った。

 置き時計が示す時刻は二十三時過ぎ。そろそろ夜半ってところ。

 関係ないけどこういうタイプの時計って久しぶりに見た気がする。日本人やってた前世のわたしは時間確認はスマホで済ませるタイプの人間で目覚まし時計も腕時計も使ってなかったし、駅で見かけるのはデジタル時計、大学にはアナログ文字盤の外時計もあったけど、部屋の中に置いておく時計っていうのは縁がなかったアイテムなのである。

 そんなわけでただの置き時計にちょっとテンション上がってしまった。

 文字盤の周囲を暗い銅色の装飾が囲み、左右からグリフォンが支えるデザインがちょっとお洒落な置き時計があるのは、オーリ君の私室のサイドボードの上だ。ちなみにオーリ君は置き時計とは別に懐中時計も持ち歩いてました。

 オーリ君の部屋、(年齢的に)高校生男子の部屋と考えるとかなーり広いお部屋である。廊下から入ったらまず長椅子とローテーブル、あとデスクにサイドボードに本棚もある部屋で、そこから扉なしで繋がっている部屋が寝室、扉があるほうの部屋が浴室。浴室はノーカウントとしても二部屋ある。しかも、入ってすぐの部屋も寝室も、前世のわたしが住んでたワンルームに比べてずっと広い。いいなー広い部屋。

 寝室にあるベッドもわたしの感覚からするとだいぶ大きめ、しかも天蓋つきのやつですよ。初めて見ましたこういう天蓋あるベッド。まあお姫様ベッドなんて呼ばれるような装飾マシマシベッドじゃなくて、おそらく冬場の防寒用なんだろうなあとは思うけど。

 天蓋はともかく大きなベッドもいいなー。部屋とお財布に余裕があったらダブルサイズのベッド欲しかったんだよね、前世のわたし。どっちも余裕なんてなかったので夢で終わったわけですが。


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