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愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

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 右手を左胸に当ててオーリ君に向かって一礼する三人。打ち合わせも合図もなしのぶっつけでタイミングも頭を下げる深さもしっかり揃えてくるのすごいなーと素直に思う。そしてまったく同じ動作のはずなのに片マントの人と他二人でなんだか違って見える謎。所作のなめらかさ? あとどこか芝居がかってるような。こういうのの差ってどこから生まれるんだろうね。

 手袋なしでこのポーズだと三人の右手の甲がよく見える。

 左右に立つ二人の手には、守備隊の四人組のものと同じデザインの模様。なんかこう、流水イメージしましたーみたいなうにょうにょぐにゃ~な感じの紋様である。わたしがデザインコンセプトを知るわけもないのでこれはただの勝手に抱いた印象です。色はどちらも紫で、片方の人は赤色寄り、もう片方の人のは青色強めだ。

 残る一人、オーリ君が呼びかけてくれたおかげで名前が判明した片マントの人あらためラシェト卿の右手の甲にあるのは、お付き二人のものとはまったく異なる形の幾何学的な紋様だった。同心円の正方形版、ええと、これってそのまま同心正方形って言えば通じるやつ? そういうサイズ違いの正方形をいくつもまとめたのを二つ、位置を斜め方向にずらして一部が重なっている形で配置したもの。色は右上の四角が黒っぽい緑で、左下の四角が深い青緑、重なりあっている部分の線はほとんど黒に近い緑。

 殿下とオーリ君の手の紋様は端がギザギザの葉と棘のある蔓に小さな蕾、あるいは閉じた花という植物モチーフで、どちらの紋様も色は黒。この二人は右手だけではなく左手にも紋様あり。殿下とオーリ君とで大きく違うのは紋様が占めている面積だ。オーリ君には手の紋様にプラスして首にも別のがあるけど、こちらは形がリオニルの額の飾りと同じなのでそっち関係?

 多くの人の手にある模様だけど、ほんとどういう意味のあるものなんだろうか、これは。昨日いた街の朝市で見た人たちの手にはこんなのは……なかったとは断言できないけど、少なくとも目につくほど誰も彼もが手に模様あるってことはなかった。

 ちなみに厨房でお世話になったメイドさん四人ですが、うち一人の右手に細い草の葉っぱみたいな模様がありました。なので男性限定というものでもなさそうです。

 ……漫画とかでよくある話だと、違う世界に転生した主人公はステータスオープン!でステータスウィンドウを確認できたり、便利なスキルをゲットしてたりするじゃん。わたしにも都合よく鑑定スキルなんかがあったら疑問即鑑定であっという間に解決できたのかなー、なんてことをちょっと思う。

 わたしなんて人間だった頃の記憶があるだけのただの猫でしかない。獣人でもなんでもないただのにゃんこ。いやまあ本当にただの猫ならたぶん人間の話してる言葉わからないだろうから、厳密にはただの小動物とも言い難いわけだけど。

 ないものねだりしてもしょうがないと理解はしてますが、正直いま鑑定スキル的な特殊能力がとてもとても欲しいです。皆さんの手にある模様の正体もだけど、それよりも誰が誰さんなのかまったくわからないというのが。

 殿下がそう呼んだからオーリ君はベオラード・オーリ君で、オーリ君がリオニルと呼んでるから白ちま竜はリオニルで、これまたオーリ君がラシェト卿と呼びかけたので片マントの人がラシェト卿という人なのもわかったけど、あと紺色地に白小花柄のワンピースを着ていたメイドさんの一人はメイリアさんらしいです、これは厨房でのメイドさんたちの会話で知りました。

 こんな感じで、誰かが名前を添えて声かけるか会話の中でぽろっと言うかしてくれないと、わたしからはこの人がなんという名前の人なのかって知る手段がないのである。

 もう皆さん猫を助けると思って名札……では文字が読めないから、ここはやはり積極的にお互いの名前を呼び合ってくれないだろうか。でないとお付きの人A、Bとかになっちゃう。


※書いている人間は絵文字、とりわけ黄色のフェイスマーク全般があまり好きではないため、リアクション機能の使用は控えていただけると助かります。

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