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愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

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 睡魔に負けて少しうつらうつらしている間に、ジルドナート青年は休憩終了でまた迷宮に戻っていったらしく、気がついたら姿が消えていた。お仕事お疲れ様です。

 お子様たちはというと、お目当ての迷宮に入れない以上は解散するなりよそで遊ぶなりしてもよさそうなのに、なかなか動かない。なんかどこからか――どこからっていうかおそらくはすぐそこの教室風スペースにあったものだろうけど、絵本を持ち出してきて年長の子が読み聞かせとかやってるし。

 わたしは他にやることもないので、お子様たちと一緒になって探索者たちの姿を眺めながら過ごす。オーリ君いないと自力でお城まで帰るの無理だし。距離的に移動が大変そうなのもあるけど、それ以前の問題でまず来た道をちゃんと覚えてる自信ないです。

 ……オーリ君、全然姿を見ないなー。ずっと迷宮の中に入りっぱなしっぽい。大丈夫なのかな。怪我してないといいけど。あと、リオニルも。竜って強者側の存在だとは思うけど、あいつまだちっさい竜だし、心配ではある、一応。

 ちっさいお子たちに撫で回されてー、眠ってー、また起きてはお子様の相手してー、水飲んでー、眠ってー、誰かが用意してくれた茹でた白身魚を美味しくいただいてー。

 寝て起きてを繰り返し、何度目かに起きたときには、お子様たちに連れられて例の黒板がある教室っぽいスペースに移動していた。頑なに銅版の台座が見える位置にこだわってたミケちゃんがついに折れたらしい。

 お子様たちは並んだテーブルの一つに集まって、絵本を読んだり石盤になにやら書いたりと思い思いに過ごしている。先端を細くした棒状の筆記具で、なんかひたすら真っ直ぐな線を引きまくる遊びとかやってたり。それ、面白い?

 テーブルの上にだらんと寝そべりお子様たちを眺めていたら、外からごーーーーんという鐘の音が聞こえてきた。

 この音、たしか時報の鐘の音だっけ。


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