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しばらくしたら、シャツを着替え、血を洗い流した髪はまだ湿ったままなジルドナート青年が戻ってきた。マントや腰の剣はどこかに置いてきたらしく身に着けていない。負傷した顔面右側はこめかみと頬に布を貼りつけている。傷を覆うようにべたーっと薬を塗りつけ、その上から布で保護しているらしい。
ただねー、傷の部分全部はちゃんと布で隠せてないんだよね。なんか再生途中ですって感じの赤やピンクが生々しい状態なのが少ーし見えちゃっている。
うわー、ほんとに怪我してるし。いや、流血してるの見てるんだから怪我してるのはわかってたけども、あらためて実感したというか。流血で真っ赤なのもインパクトあったけど、治り途中の生々しさもちょっと衝撃大きい。これもしや顔の表面ざりっと削られた? 布の下になってる部分、肉抉れてたりしそうですね?
ていうか魔法すごいな。一瞬でぱっと全快ではないにしろ、さっきだらだら血が出ていた傷がいまは新しく肉が盛り上がってきてる最中って、めっちゃ早回しで治癒が進んでいる。
マジですごくないですか治癒促進の魔法。怪我の治りが早くなるってだけのシンプル単純効果だけどすごいよこれ。このペースで傷が治るならちょっとした擦り傷切り傷ならあっという間に治っちゃいそうじゃん。ちょっと深刻な負傷でも数時間ほどで全快まで持っていけるかもしれない。魔法すごい。
いいなー。本音を言うならわたしも使ってみたいなー。治癒魔法でも、オーリ君みたいな灯りを出すのや水を温めるのでもいいけど、なにか一つでも魔法使えるとすごい便利そうじゃんって思いました。
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