表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

124/134

123

 ちょっと厚めの紙に描かれた、馬と老婆と、それを遠巻きに見守る老婆の家族らしき人々の絵。老婆は地面の上で、尻餅をついた、あるいは即座に立ち上がれないままに馬から逃げようと後ずさるような姿勢になっている。見開かれた目、持ち上げられた片手は馬を指差す形、この絵を手がけた人間の意図した老婆の感情は間違いなく驚愕だろう。

「これがニフニの帰還図ってやつなー。元になった絵はいまはアーウィン‐クロニアス連立王国の王宮にあって、これはその絵を真似したやつのさらに模倣。ちなみにこの中でアーウィン‐クロニアス連立王国の人ー?」

 ばらばらと子どもたちが手を挙げる。小学生なら中学年くらいだなーとわたしが思っていた子たち二人、「行ったことねえけど」と言いながらミケちゃん、それから幼稚園児くらいのおチビちゃんのうち一人――と思ってたら、残り二人のおチビちゃんも年上の子によって手を挙げさせられたので三人ともアーウィン‐クロニアス連立王国というところの人らしいです。

 行ったことないというミケちゃんは、国籍が連立王国の親御さんが国外にいる間にできた子で、子ども本人は帰国した経験なしパターンかな。だとすると十年以上国外に出たままなのか、ミケちゃんの親御さん。

 小さい子の相手をするお兄さん口調でお子様たちに語りかけているのはジルドナート青年である。ベンチに座って子どもに囲まれながら絵を見せている図は完全に学校の先生……にしてはちょっと若いけど。子どもたちに訊ねながら彼も片手を挙げていたので、ジルドナート青年もアーウィン‐クロニアス連立王国出身であるようだ。


 バスケットの中でぐっすり眠っていたわたしが目を覚ましてからしばし、お子様たちにかまわれながら迷宮へ転移して消える探索者や逆に出てくる探索者を眺めていたところ、ジルドナート青年が迷宮から戻ってきた。

 そもそもわたしはジルドナート青年が迷宮に入ったの知らなかったんだけどね、たぶんそのときは寝ていて見てませんでした。オーリ君やヴェルゼン様が何度か出入りしてたのは知ってるけど。まあ姿がないからジルドナート青年たちも迷宮の中にいるのかなーとは思ってました。

 そしたらジルドナート青年が一人だけで戻ってきて、なんやかんやでいまはなぜかお子様たちの相手をしているのだ。


※書いている人間は絵文字、とりわけ黄色のフェイスマーク全般があまり好きではないため、リアクション機能の使用は控えていただけると助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ