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愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

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 静かにただ浮いているかと思えば、いきなり思い出したかのように大きくのたうつような動きを見せ、しばらくしたらまたのんびり浮いているだけ状態に戻る。動きが激しいときに身体を構成する白い板状のものが触れ合い、あるいは他の個体にぶつかってカタカタと音が鳴る、らしい。

 謎の音の正体はわかったけど、これなに。

 あのですね、わたしが猫生で最初にエンカウントした魔物って、昨日の火をぶつけてくる蛇じゃないですか。その次が、こいつの分類魔物じゃないだろうとは思うけどファンタジー生物仲間ということで、リオニル。見かけただけのも含めるならここにプラスで緑竜のスルフェルも。

 蛇にリオニルにスルフェル、こいつらすべて普通の……いや、普通とはちょっと違うけど、とにかくナマの生き物である。だから、わたしの中にはなんとなく、迷宮の中の魔物もナマモノだろうという先入観があったのかもしれない。それは認める。思い込みはあまりよろしくないよね、うん。

 でもですね、ナマモノ以外を想定していても、どっちにしろこういうやつは予想できなかったと思われます。わたしの想像力の範囲内に存在してないですこういうのは。わたしが思い描けるのは、過去に触れたことのあるアニメ、漫画やゲームに登場していたものが限界なので。想像力溢れるタイプじゃないのですよわたしは。

 そもそもこいつ、一列に連なっている四角いやつ先頭から末尾までをみんなまとめて一個体ってことでいいのだろうか。見た目行儀よく並んでいる四角、なんかよく見ると特にどこか一部が繋がっているとかがなくて、すべて独立して宙に浮いているっぽいのだ。だからワンチャン、それぞれの四角が全部別の個体です、という可能性あったりしないかなこれ。

 見ているとなんとなーく、四角く折った色紙(いろがみ)を大判の紙の上に大量に並べて貼りつけて大きな絵にするやつを思い出した。幼稚園に通っていた頃、工作でそういうの作った記憶があるんですよ。桜の木とか紫陽花とか海の中とか紅葉とか、季節ごとに色々と作らされていた。あれは平面だったけど、立体的にしたら上に浮かんでいるやつに近い感じになりそうかも。


※書いている人間は絵文字、とりわけ黄色のフェイスマーク全般があまり好きではないため、リアクション機能の使用は控えていただけると助かります。

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