表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛されキャットはじめます in 異世界  作者:
 

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

109/115

108

 出現したと思った壁っぽいやつ、即消えて見えなくなったんですけど、これでちゃんと正しく結界できてるんです? いえ、断じてオーリ君を疑っているわけではなくて、結界張る前後で特に変化がなくてちょっと存在が信じられないといいますか。もっとこう、空気が劇的に変わるとかなんとか、ないんだなーと。

 まあ探索者の人たちの反応を見るに、結界ってこういうものらしいです。

 薄暗い中でちゃんと確認もしづらいんだけど、この場にいるのは全部で十人、オライセンさんが送り込んだ人が全員揃っているようだ。

 どうやら彼ら、迷宮に進入した人間がまず出現する地点――石畳の中に埋まった平たい石の上――の確保と周囲の確認のために来たはいいものの、進入からしばらくすると徐々に寄ってくる魔物が増えだし、あれこれ思ったよりも魔物多くね?となったそうな。

 一度迷宮から出てやり直す場合、寄ってきた魔物が転移地点に居座っていたら再進入時が大変になるのでそれはなるべく避けたい、じゃあとりあえずここで待機して後続の人員が来るまで粘るしかないか、本格的な調査が始まれば頭数の投入でどうにでもなるしな――と覚悟を決めかけていたところにいきなり仔猫(わたし)が出てきて、その仔猫を追ってオーリ君もやってきた、と。まあわたしがうっかり迷宮に入ってしまわなくても、オーリ君はここに来てたと思うけど。

 彼らの話を聞いていると、思っていたよりはちょっと厄介な状況で行動に悩んではいたけれど、本格的にどうこうなるほど深刻というレベルではない、くらいの感じだろうか。寄ってくるという魔物も対処自体は問題なくできる程度のものみたいだし。

 ちなみに「何体か倒してみたんですがね」と見せられた魔物の遺体……というか残骸は、なんか白い……なにこれ? ぱっと見で連想したのは紙粘土、それと前世の人間時代に台所で使っていた珪藻土の水切りボードだ。白くて、力を入れればぱきっといきそうな感じの、薄い板状の物体。それを適当にべきばき折ってたたんで細かい部分は捨てた成れの果て、みたいな代物が元は動いて人間を襲ってくる魔物だったそうです。いったいどういう魔物で……? 残骸から生前の姿がまったく想像できないんですが。叩き壊した紙粘土細工かなにかの間違いでは……?

 灯りのせいでここに寄ってきているんでしょうねぇ、と探索者たちの中の誰かが苦笑いするけど、じゃあこの破壊された紙粘土細工の末路みたいなやつ、生前はちゃんと光を感知できる生き物だったんだ……。


※書いている人間は絵文字、とりわけ黄色のフェイスマーク全般があまり好きではないため、リアクション機能の使用は控えていただけると助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ