表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

第1話:おっさん、変身(トランスフォーム)する



第1話:おっさん、変身トランスフォームする


朝の光がカーテンの隙間から差し込む。

枕元には、娘の忘れていった魔法少女の変身ステッキ。

——いや、正確には“ガチャで当てた玩具”だ。


村井誠五せいご、52歳。

職業:営業マン。

趣味:レトロアニメ鑑賞。

特技:特になし。

そして——魔法少女を、こよなく愛する男である。


「はぁ……また魔法少女が打ち切りかぁ……。今の時代、流行らないんだろうな」

ため息混じりにテレビを消すと、

彼の胸には、妙な寂しさが広がっていた。


若い頃、誰もが“ヒーロー”に憧れた。

だが、誠五は違った。

戦う少女たちの背中に“夢”と“覚悟”を見たのだ。

「変身して、世界を守る」——その姿に。


だが現実は、残業とローンと腰痛。

魔法少女どころか、自分の体ひとつ守るのが精一杯だ。


「ま、俺が魔法少女になれたらなぁ……」

半分冗談、半分本気で呟いた、その時——


——ピコン。


古びたスマホが光り、画面に奇妙なアプリが浮かんだ。

【まほ☆おっさんメーカー】

評価:☆1.2/レビュー:「人生変わった」「戻れない」「やばい」


「おいおい、誰が作ったんだよこんなの(笑)」

そう言いながら、誠五は何の気なしに“インストール”をタップした。


次の瞬間——

部屋が、まばゆいピンク色に染まる。

風が巻き起こり、スーツのネクタイが宙に舞う。


——Ready… Complete.


電子音とともに、彼の体に光のリボンが巻きついていく。

眩しさの中、誠五は叫んだ。


「ちょ、まっ……!腰がッ!腰が光ってるぅぅぅ!?」


やがて光が収まった時、

鏡の中には——スカートをはき、杖を構えたオッサンの魔法少女が立っていた。


「……マジかよ。似合ってる、のか?これ。」


——ここから、世界の命運を握る“オッサン魔法少女”の物語が始まる。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ