1話 いつもの日常に少しの変化
読んでいただいてありがとうございます。息抜きで書くので色々適当になってるかもです。
朝5時いつものアラームで目を覚まし、いつもの様に顔と歯を洗い着替えをして、飯を食わず家を出て仕事に行く。
電車に揺られ、いつもの光景…(ハァ…携帯充電するの忘れた…明日の休み、バッテリー買いに行くか?いや…そんな時間あるなら寝たい…あ、飯も買わないと…)
そんなくだらない事を考えていると目的の駅に到着し、人を避けながら歩いて会社に向かう。
7時にタイムカードを押し出勤すると上司から怒号が飛ぶ『おい!あずま‼電話に出ろよ!あとお前!遅刻だ!』
(携帯のバッテリー切れたのか…あと遅刻って…30分前出勤してるだろ…それにこのタイムカード1時間、時間を早めて完全に違法レベルの細工してるじゃねーか…どうしてこの会社潰れないんだよ…)
『すみません…携帯はそのバッテリーが切れてて…』『お前さぁ?今の時代携帯だけで金を稼ぐことも何でも出来るのに、充電もしないで、何?文明レベル自分で下げてるの?お前は原始人か?世の中は物々交換で………』
(あーまた始まった…めんどくせ…そりゃあ今の時代、携帯とかVRの機器があれば今のこの仕事よりお金を稼げるらしいが…そうなるって未来を知ってたら学生時代ボクシング何てやらず勉強すれば良かったな…)
『あとお前さ!仕事も禄に覚えようとしないその姿勢をどうにかしろよ!』『すみません…』
(てかこいつから仕事のイロハのイすら教えて貰った事無いぞ?)
『すみませんじゃないよ⁉この際言っとくが……』唾を飛ばしキレるクソ上司を見て察する。
(あーこれは長くなるな…そういえば俺が高校でボクシングに打ち込んでいた頃、急にテクノロジーが凄まじく発展して、携帯やPCを含めた機器が何世紀分も進んだとかニュースでやってたな…あ、そういや何年もテレビ見てねーな)
『……分かったか⁉あずま!お前はサンドバックだ!』『はい!サンドバックです!今後このような失態をしないように改めて気を引き締めます』
いつもの様にストレスの捌け口にされ、いつもの定型文で謝り、自分の席に座る。
ここには2年いるが、社内には友達は居ない、助けてくれる先輩も居ない、俺より後に入った後輩は自分より何十歳も年上で、最早父親くらいの年齢の人しかいないが直ぐにここを辞める。
給料は何とも言えない金額で仕事も今では過去の遺物と言われているPCに何か良く分からない文章を永遠と打ち込み、それを何所か知らないが転送するだけ。
(何やってんだろうな…俺…)
それから気分でキレる上司のサンドバックになりながら午後17時に上司の仕事が終わる『あずま!明日遅刻したら罰金5万な!』『加藤部長?明日自分休みです…』『じゃあ明後日遅刻したら罰金な!』
そう言い残し上司は帰るが俺含めて他の社員は帰らないのにタイムカードを切って、ここから給料が発生しない残業が始まる。
何分何時間と経って自分の仕事を終わらした人から無言で消えるように会社を後にしていく。
20時、結局いつも通り最後の一人になる、こうなるのも上司の気分でキレられ仕事が出来ない状態になるせいで進まないのが原因だ。
21時に仕事を終わらせ会社を退社して電車に乗って家に帰る途中のコンビニで飯やお菓子を買い、帰宅。
『ハァ…明日はやっと休みだ…あ…携帯充電しないと…』携帯を充電して風呂に向かう。
シャワーを軽く浴びパンイチで居間に戻ると携帯が鳴っている『チッ、クソ上司か?俺の休みを取り消しにするとか言い出すんじゃないよな?』
気分が最悪のまますぐに電話に出る『はいもしもし………?』いつもなら直ぐにキレながら話すが何故か無音だ。
『あのー?加藤部長?どうしたんですか?』『えーと…』声が聞こえたがどう考えてもクソ上司ではない。
(あれ?女性の声?クソ上司からじゃ無かった?ここずっとクソ上司か迷惑電話しか来なかったから電話番号とか見ずに出ちゃったよ…)
『……』『……』(お互い無言は気まずいって…誰なの?早く名乗れよ…)『か、カズ君のあ!えー、東 和平さんの電話番号で間違いないでしょうか?』
(カズ君…こうやって俺を呼ぶのは…まさか…)『そうだけど…えーと…あかり…か?』『あー良かった!カズ君の電話番号変わって無くてー!』『いやー…久しぶり…』『ねぇ明日忙しい?』
(相変わらずマイペースだな…)俺が幼稚園児の頃、隣に越して来たのがいま電話をしている女性、名前は西田 あかり。
幼馴染から本当に久しぶりに電話が来たことに少し驚きながら彼女の質問に答える。
『ちょうど明日は休みだけど、それはいいとして急にどうした?』『え?いやー久しぶりに一緒にゲームでもしたいなーって…』
(久しぶりに電話が来てゲームがしたいか…そういや俺があかりにゲームを勧めたんだったな、それもFPSを…あの時はFPSしか勝たん状態だったからな…)
『あかりはまだFPSやってるのか?』『もちろんやってるよ!ちょっと前に出たloss on the killってFPSのゲーム知ってる?』『いや知らん。てかここ何年もゲームしてないわ…』
(今日も風呂から出たら飯食って寝るつもりだったし…)『じゃあVR機器も無いの?』『無いな』『えー⁉マジ?仕事は?』『会社勤めだよ…』
『カズ君…今の時代は家でゲームやっててもお金を稼げるし、それにカズ君のゲームスキルなら普通に生活出来るくらいお金稼げると思うよ?』
(マジか?…今の仕事を辞めて転職するか?いや転職って言って良いのか分からないけど…)『私はちなみに月20万稼いでるよ。カズ君なら私の倍くらい行くんじゃない?』
『それマジ?どうやってゲームで金になるの?』『色々ゲーム内で物売ったりして、仕組みは知らないけどゲームマネーがリアルマネーに変わるみたいな?』『なにそれ?一気に怪しくなったな…それになにか法律的にやばくないか?』
怪しさを感じ迷いが出て来るがあかりは元気に答える『大丈夫大丈夫!今のところ誰も捕まって無いから!』『そういう問題じゃないだろ…』
俺の言葉にあかりは少し笑うと明るく聞いて来る。
『どう?カズ君もloss on the kill一緒にやってみる?』(どうする…今のクソ会社辞めてやってみるか?)
この迷いが馬鹿らしく感じるほど即決するべき事だと知るのは先の事だった。
そうはならんやろwww これはフィクションだからそうなっとるやろがい!で済ましてください。