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Kさんへ

作者: misora

あなたと出会ったのはかれこれ二十数年前でしたね。

私が就職した1年後にあなたは勤め始めたね。

最初の印象は細くて綺麗でちょっと話しかけづらかったよ。

でもだんだん仲良くなってくると、はにかむような笑顔が素敵なのに、ちょっぴり毒舌でもあったよね。


私が仕事の都合で引っ越してからは、なかなか会うこともなかったね。年賀状でお互いの近況を知るのみのこの数年。


今年の年賀状はビックリしました。さらっと大きな病を抱えてることを書いてあったから。

ビックリしすぎて、会いに行くことも手紙を書くことも出来なかったよ。どんな顔して何を言えば良いのかわかんなかったんだ。





今日ね、あなたの同期で、私にとっても友人がね、教えてくれたんだ。

彼ね、まだ信じられないって。実感ないって。

私もね、聞いたけどやっぱり実感わかないし、信じたくないな。

あなたの職場に行ったら会えるんじゃないかなって。ひょいっと顔見せてくれるんじゃないかなって。





ただの同僚と言うより近いけど、友達って言うにはちょっと遠い、でもそれがちょうどよい距離感だったんだよね、私たち。


出会えて良かった。

どうかあなたの旅路が安らかなものでありますように!



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